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令和 2年第3回定例会(第5日目 9月11日)

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  1. 霧島市議会 2020-09-11
    令和 2年第3回定例会(第5日目 9月11日)


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    最終取得日: 2021-09-18
    令和 2年第3回定例会(第5日目 9月11日)             令和2年第3回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       令和2年9月11日(第5日目)午前9時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 1│  │一般質問 仮屋 国治君(243ページ)          │      │ │  │  │      ・市政推進の基本姿勢について       │      │ │  │  │      リノベーションまちづくり推進事業について│      │ │  │  │      ・自治会合併への支援策について      │      │ │  │  │     山口 仁美君(255ページ)          │      │ │  │  │      地球温暖化対策実行計画について     │      │ │  │  │      ・情報発信とデザインについて       │      │ │  │  │      ・今後の教育について           │      │ │  │  │      ・移住定住政策について          │      │ │  │  │     有村 隆志君(270ページ)          │      │ │  │  │      新型コロナウイルス感染症に伴う支援策につ│      │
    │  │  │       いて                  │      │ │  │  │      ・道路整備について            │      │ │  │  │      ・消防車両等の廃車について        │      │ │  │  │     下深迫 孝二君(280ページ)         │      │ │  │  │      ・本市の補助金制度について        │      │ │  │  │      ・本市にあるブロイラー農場について    │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     10番  平 原 志 保 君    11番  阿 多 己 清 君     12番  木野田   誠 君    13番  前 島 広 紀 君     14番  有 村 隆 志 君    16番  仮 屋 国 治 君     17番  松 元   深 君    18番  池 田 綱 雄 君     19番  厚 地   覺 君    20番  新 橋   実 君     21番  植 山 利 博 君    22番  池 田   守 君     23番  下深迫 孝 二 君    24番  蔵 原   勇 君     25番  前川原 正 人 君    26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    山 口 昌 樹 君   議事調査課長    立 野   博 君  議事グループ長   原 田 美 朗 君   書     記   森   伸太郎 君  書     記   東   研太郎 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   中 重 真 一 君   副  市  長   山 口   剛 君  副  市  長   内   達 朗 君   総 務 部 長   橋 口 洋 平 君  市政推進特任部長  冨 永 博 幸 君   企  画 部長   有 馬 博 明 君  兼秘書広報課長  市民環境部長    本 村 成 明 君   保健福祉部長    西 田 正 志 君  農林水産部長    田 島 博 文 君   商工観光部長    谷 口 隆 幸 君  建 設 部 長   猿 渡 千 弘 君   消 防 局 長   喜 聞 浩 志 君  総務部参事     小 倉 正 実 君   企画部参事     永 山 正一郎 君  兼総務課長                 兼企画政策課長  清掃センター整備対策監 池 田 宏 幸 君   農林水産部参事   八 幡 洋 一 君  兼市民活動推進課長             兼農政畜産課長  まちづくり調整監  池 水 清 人 君   消防局次長     堀ノ内   剛 君                        兼総務課長  財 政 課 長   石 神 幸 裕 君   地域政策課長    藤 崎 勝 清 君  環境衛生課長    楠 元   聡 君   長寿・障害福祉課長 堀之内 幸 一 君  林務水産課長    中 馬   聡 君   耕 地 課 長   塩 屋 一 成 君  商工振興課長    池 田 豊 明 君   観光PR課長    寳 德   太 君  建設施設管理課長  園 畑 精 一 君   建築指導課長    谷 口 比寿志 君  都市計画課長    三 島 由起博 君  教  育  長   瀬戸上   護 君   教 育 部 長   出 口 竜 也 君  学校教育課長    芝 原 睦 美 君   社会教育課長    新 門 勝 利 君 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前 9時00分」 ○議長(阿多己清君)  これより本日の会議を開きます。   △ 日程第1 一般質問 ○議長(阿多己清君)  本日の日程は,一般質問のみであります。まず,16番,仮屋国治議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○16番(仮屋国治君)  16番,仮屋国治でございます。進むも地獄,退くも地獄のコロナ禍にあって,市長を始め,職員の皆様には大胆な政策,対策の構築とスピード感あふれる対応に努めていただき,心からの敬意を表したいと存じます。このような中にあって,政府は,まち・ひと・しごと創生基本方針2020において,分散型社会の実現に向けて大きくかじを切ってまいりました。地方も待つだけでなく,人を呼び込む戦略,地域の実情や特性に合わせた創意工夫が更に試される時代を迎えることになります。一方,先の鹿児島県知事選挙において,前九州経済産業局長の塩田康一氏が新知事に就任なさいました。新知事は就任後のインタビューで,県政の進め方を大きく変える必要があると力強く抱負を語られた上で,場所ありきではなく,その内容が大事であるとして,早くも新総合体育館整備候補地を白紙に戻す英断を下しておられます。私の今回の質問は,霧島市行政も大きく市政の進め方を変える必要があるのではないかという観点から,次の3点について一般質問を行います。1点目,市政推進の基本姿勢について。霧島市は603km2の広大な面積を有する自治体であり,地域の実情に応じた市政の推進が求められると考えるが,市長はどのような視点で地域政策を進めてこられたか。また,今後の課題をどのように考えておられるかお尋ねいたします。2点目,リノベーションまちづくり推進事業について。地域再生計画に認定されたリノベーションまちづくり推進事業の実効性を高めるためには,スタート時点からその全体像を広く知らしめていくべきだと考えるが,今後の事業展開はどのようになっているか。また,今後の課題をどのように考えているかお尋ねいたします。3点目,自治会合併への支援策について。この質問の表題は,自治会再編についてというのが適切であったと反省しておりますが,事前の聴き取りに際し,その意を伝えておりますので,お許しを頂きたいと存じます。自治公民館連絡協議会から提出された平成30年7月9日付けの要望書に対して,現状分析や先進地視察を行った上で,本市独自の支援策を検討しますと回答されていますが,その後の経緯と検討結果をお尋ねし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  仮屋議員から3問の御質問がありました。1問目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。1問目の市政推進の基本姿勢についてお答えします。それぞれの地域が抱えている課題には様々なものがあり,これらを的確に把握し,また,着実に解消させていくことは,市長たる私に課せられた責務であると考えています。私は,市長に就任して以来,広く市民の皆様の声に耳を傾けながら,地域における課題などに対し,柔軟かつ積極的に取り組んできたところであり,各総合支所からの報告や現地調査などによって把握した課題は,定期的に開催される市政推進会議や地域活性化連絡調整会議において,その解消に向けて協議しているところです。これまでにおける成果のうち,主なものとしては,国に先駆けていち早く取り組んだ市内全小・中学校への空調整備や,中山間地域における情報格差の解消に向けた超高速ブロードバンド整備などが挙げられます。今後,取り組むべき施策としては,中山間地域においては,地域自らがその活性化に向けて取り組むことができる環境づくりを推進することや,公共施設や空き家・空き店舗などの既存のストックを有効活用しながら地域の特性を生かしたまちづくりを促進していくことなどが挙げられます。また,移住定住の促進についても,引き続き,積極的に取り組むべき施策の一つであると考えています。今後とも,それぞれの地域における特性や強みを生かした活性化策や環境の整備に取り組み,市民の皆様が住みやすさ,暮らしやすさを感じることができるよう,市政を推進してまいります。 ○商工観光部長(谷口隆幸君)  2問目のリノベーションまちづくり推進事業についてお答えします。本市では,令和元年度から,市内空き店舗等の遊休不動産の再生を担う人材を育成する,まちなかリノベーション推進事業を実施しています。本事業は,ないものをつくるまちづくりから,あるものを生かすまちづくりへの転換を図るものであり,昨年度は,リノベーションまちづくりに関する講演会を計3回開催し,参加いただいた延べ303名の方に対し,本事業に関する周知啓発を図りました。また,本事業をより戦略的かつ実践的な事業として確立するため,創業支援と一体となった公民連携のリノベーションまちづくり推進を図ることを目標とする地域再生計画の認定を受けたところであり,3か年の計画期間の初年度となる本年度については,市民の方々と,これからのまちづくりのビジョンを策定するとともに,市民による新しいプロジェクトの推進につなげるため,リノベーションまちづくり戦略会議を開催する予定としています。今後,本事業を発展的に展開していくためには,自然や食,歴史や文化,遊休不動産等の既存の資源を最大限に活用し,新たなビジネスを始める民間プレイヤーの存在が必要であると考えています。また,地域を上げてまちづくりに取り組む際には,地域のために空き店舗等を進んで提供する不動産オーナーの存在や,通り会等による協力も必要であるものと考えています。今後も,公民連携を積極的に推進し,新たなビジネスに挑戦する創業人材やまちづくり人材の育成に取り組んでまいります。 ○市民環境部長(本村成明君)  3問目の自治会合併への支援策についてお答えします。霧島市地区自治公民館連絡協議会では,地域活動の維持・促進等を目的として,少子高齢化の進行等によって構成世帯が減少した自治会等の自主的な合併を推進しており,このことに対して,市からの補助金による支援を以前から要望されてきました。この要望を受け,本市では,平成30年度において,同協議会の研修に市職員も同行し,県内の他自治体を実際に訪問して調査を行ったほか,昨年度及び今年度には県内の他自治体へ電話による聴き取り調査も実施しました。また,自治会合併に伴い生ずる新たな財政需要については,庁内で検討するとともに,同協議会との意見交換も行いました。自治会合併に伴う自治会の規模や設置数の変動は,地区自治公民館の地域づくりに大きな影響を及ぼすことから,現時点としては,多くの地区自治公民館で策定されている地域まちづくり計画を踏まえた上で,自治会合併の必要性も議論していただき,その方向性が決まり次第,当該計画にその旨を明記していただくよう,同協議会に提案するとともに,市としても積極的に支援していくこととしております。 ○16番(仮屋国治君)  マスクをして,久々に大きな声でしゃべりますと,なかなか声が前に飛ばないものだというのを実感いたしました。聴きづらいところはお許しを頂きたいと思います。県の新総合体育館の整備候補地の選定作業に日頃から私不満を抱いておりましたので,今年の初め頃,前知事と意見交換会がありました折に,持ち前の嫌みな性分で県央地域の地域戦略をどのように考えておられますかとお尋ねを致しました。ところが,まともな答弁を頂けなかったというのが現実でございます。県全体の縦割りの政策はあっても,それぞれの地域をどのようにしていきたいという地域政策は余り考えておられないのではないかというのが率直な感想でありました。しかし,足元の霧島市を思ったときに,同じような状況が霧島市にもあるのではないだろうか。そのような思いでの質問でございます。まず,市長にお聴きしたいのですが,合併直後は10年間のまちづくり計画や地域審議会などがありました。先ほどの初回の答弁では,市長個人的にはいろいろ声なき声やら,いろいろ聴き取りをされてるということでありましたけれども,地域の思いをそれなりに合併直後のときには組織的に酌み取っていたと思うわけでありますけれども,現在のその酌み取り方の状況をどのように捉えていらっしゃいますか。 ○市長(中重真一君)  私は就任してから,まず,総合支所を現状のまま維持するということを打ち出して,現在の総合支所方式をとっているところでございます。地域の意見というものはそれぞれ総合支所にも集まりますし,また,私も直接お話を伺う機会もございます。市長とふれあいミーティングというものもございまして,近々,福山地区の方々ともそういったふれあいミーティングを行うことにもなっておりますし,先月,溝辺の竹子の皆さんとも,地域おこし協力隊の方も交えて意見交換等も行ったところでございます。そういった中で,しっかりと地域の声を酌み上げながら市政に反映していきたいというふうに考えております。また,なかなかこれ私も反省しないといけないんですが,本庁の職員といろいろと意見交換をする機会,レクとかそういったものではありますが,なかなか一緒にお酒を交わしながら意見交換をする機会というのはとれてないところなのですが,総合支所の職員とは,そういった機会をたくさん作るようにしているところでございます。 ○16番(仮屋国治君)  地区自治公民館というのは,まちづくり計画書というのがありますので,それぞれの地区の思いをまとめ上げることができるといいますか,そういうことができるとは思っているんですけれども,旧市町に至ってはいかがなのかと。1市6町あったわけでありますので,現在,各地区の地区自治公民館連絡協議会というものが存在しているわけでありますけれども,この辺の役割,機能というのはどのようになっているかお知らせください。 ○清掃センター整備対策監兼市民活動推進課長(池田宏幸君)  地区自治公民館連絡協議会につきましては,各地区自治公民館の相互の親睦,それから連絡調整を図り,運営及び活動に関する調査や研修というようなものの活動を行っているところでございます。そういったことから,各地区あるいは各地区自治公民館で生じている問題を市全体として共有をして,例えば解決するために類似の事例が発生をしている地区自治公民館でそういう事例を紹介していただいて解決策の一助としたり,あるいは事務局が私ども市民活動推進課でございますので,市も交えて解決に向けた方策を検討したり,あるいは答弁の中にもございましたように,他市を見に行ったりとか,そういうことを進めながら地域活動ですとか,あるいは地域の環境の向上につながるような活動を行っているところでございます。 ○16番(仮屋国治君)  都度,地域の課題については話合いがとれる場ではあるということで理解をしたいと思います。ただ,自主的に旧横川をどうしようとか,旧溝辺をどうしようとかいう話合いは行われてないのではないかというふうに推察を致しますが,一方,支所の地域振興課の役割についてちょっとお尋ねをしたいんですが,まず存分に機能しているのかどうかということですけれども,支所の地域振興課は職務分掌ではどのような役割を担っているのかお尋ねいたします。 ○企画部参事兼企画政策課長(永山正一郎君)  総合支所の各課の事務分掌は,霧島市組織及び事務分掌規則第26条第2項に定められております。そのうち地域振興課については,標準的な事務分掌として総合支所内の連絡調整に関することや選挙事務に関すること,庁舎管理に関すること,防災に関すること,地域振興に関すること,市税等の賦課徴収に関すること,社会教育に関することなどが規定されているところです。 ○16番(仮屋国治君)  私も拝見いたしましたけれども,一通り書いてあるなと。ただ,抑えとしては,全てを掲げたものではないので制限的に解してはならないという一条もあるようでございますので,その他も多分広めに理解ができるということではありますけれども,まちづくりに関することであるとか,地域活性化に関することであるとか,そういう職務分掌は記載はされてないわけでありますよね。そのような現在の状況の中で,市長にまた最後お尋ねしたいんですけれども,地域活性化協議会なるものといいますか,地域審議会とまでは申しませんけれども,地区自治公民館連絡協議会にプラスアルファして,もう少しまちづくり計画機能を発揮できるような体制づくり,そして支所の地域振興課にもう少しクリエイティブな事務分掌を盛り込んでいくべきではないかと思うんですが,いかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  地区の自治公民館連絡協議会の中におきましては,先ほど課長が申し上げたような機能と合わせて,やはりその中から様々な提案が挙がってくるところでもございます。また,一つ例を挙げるとすれば,未来館の対応等について横川・牧園地区の自治公民館連絡協議会の館長さん方には,本当に地域の意見を集約していただきながら,現在も協議を進めているところでございます。大変お世話になっております。これから霧島市として必要なことは,やはりその地域の資源を抱きながら,地域のまちづくりを支援していくことと,霧島市,市としての全体の一体感を作っていくこと。この両方を並行して進めていかなければいけないという思いがございます。ですので,先の議会で承認いただきました農林水産まつり,農商工連携まつりにつきましても,今回は牧園地区で開催するわけでございますが,霧島市には大きなイベントができる,ああいう土地があって,牧園でやるというのではなく,霧島市で開催して,霧島市みんなで,市民みんなで盛り上げていこうというような思いを持っていただくことも必要なのかなというふうに考えております。ですので,これまで以上に自治公民館連絡協議会の皆様であったり,また,支所との連携を強くしながら地域の声を酌み上げていく努力をすることと同時に,旧市町区域よりももう少し狭い範囲でのまちづくりというものが今,活発になってきているところでございます。例えば,溝辺地区で言えば先ほど申し上げましたように,麓,竹子というような流れ,麓のほうでもいろんな活動をしていただいてますし,竹子のほうでも活動していただいております。そういうもう少し狭い地域で行っていくことについても,そういったところは支所ともしっかりと連携しながら支援をしていければと考えております。 ○16番(仮屋国治君)  合併して15年,市民融和に関しましては,私,前前田市長が大分貢献されたというふうに思っております。今,市長がおっしゃられましたように,全体としての取組ということにも歩を進めることができてきているのではないかというふうに理解をしております。その中で,ついつい支所機能や人口が年々減少する中にあって,地域の皆さんが少なからず取り残された感,諦め感をお持ちの方もいらっしゃるのではないかというふうにも若干感じております。できること,できないこと,いろいろだと思いますけれども,地域の皆さんの思いを酌み取っていくこと,まちづくりの参画意識を高めていただくことが大事なのではないかと考えておりますので,今,市長が答弁されたように,一歩でも二歩でも前進した取組を求めておきたいと思います。この1問目で,少しまた角度を変えて市長にお尋ねいたします。霧島市は成熟したまち,発展途上のまち,衰退しつつあるまちに区分けしたときに,どのようなまちだというふうに思われますか。 ○市長(中重真一君)  発展途上というよりも,発展可能性を大きく秘めて,発展し続けるまちでありたいと思っておりますし,今,霧島市,これがゴール,今の形が最終形ではないと思っております。これからどんどんどんどん発展していけるまちであるというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  よかったです。衰退しつつあるまちとおっしゃったらどうしようかと思っておりましたけれども,所によって混在しているということはもう当然のことでありますけれども,発展途上のまちであったり,衰退しつつあるところもあったり,いろいろだと思いますけれども,ここで資料を出してもらえますか。2問目の資料なんですけれども,ここに霧島を一緒に作りたいと,今度リノベーションまちづくりの戦略会議のチラシでございます。この面の今のページですけれども,上の行に目を移していただきたいんですが。上,上,はい。減る人口,増える空き家,空き店舗,増えるマンション,衰退するコミュニティ,完全にマイナス思考といいますか,そういう感じになりまして,ただ,よく霧島市や日本の現状を捉えているのではないかと思われます。この文章は若手の職員の方が考案されたということでありましたけれども,非常にノスタルジックな表現で,私のようなロートルには非常に感慨深い文章でもあります。ただ,ここで衰退しつつあるまち,先ほどの部長答弁でもありましたけれども,ないものを作るからあるものを生かすという転換だという事業になってくるとは思うんですけれども,この中段辺りに,想像する未来の霧島の暮らしは,少なからずより楽しく,より豊かなものであったはずだという表現がございます。私も同感であります。多分に市長も同感であられると思いますけれども,自分たち,少々国の政策に追われて,守ることに一生懸命になり過ぎているのではないか。成長戦略にトライすることから逃れているのではないか。そんな気持ちになったりいたしますが,市長はこのような霧島市の状況の中で,霧島市の成長戦略というのは何に求めていきたいと思っていらっしゃいますか。 ○市長(中重真一君)  霧島市の強みはたくさんございますが,その中でもほかの自治体にない強みと申しましたら,やはり雇用の場がたくさんあるということではないかと考えております。先日も申し上げましたが,このコロナ禍の中で,今年度に入って4月からもう既に5件の企業との立地協定ができているところでございます。やはり,その地域に住むということは,働く場所がなければ住むことができません。また,東京等から,都会から一極集中ではなく地方に分散を目指す中でも,そういった方々が地方に来たときにも,やはり働く場が必要になるわけです。霧島市はそういった意味では大変,今現在も企業の進出等について協議をしているところでございます。この働く場があって,そして全てがそろっているという霧島市,そういう意味で働いていける住みやすさ,その中で自然もある,全てがそろっているという霧島市というものが今後,人口を増やしていく上でも必要になってくることかなというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  質問した私が言うのもなんですけども,そう一言で言えるものでもないかなというふうに思っております。その中で,市長は雇用の場があるということ,企業立地という方向で今おっしゃったのかなというふうに理解を致しますが,この度お陰様で,通信インフラ,ITインフラというのは飛躍的に発展する運びとなりました。これも成長戦略のなくてはならない一つだったと思いますので,観光業,企業,それぞれまた発展の可能性が見えてきたなというふうに大変うれしく思っておりますけれども,一方,交通インフラについてはいかがでしょうか。まちが発展していく中で,現在の交通インフラの状況をどのようにお考えなのかどうか。経済の発展の中では,交通インフラが整備していないおかげで足かせになったりするということも多々ありますけれども,現在の状況をどのようにお考えか市長にお尋ねいたします。 ○市長(中重真一君)
     私も学生時代は東京に住んでおりましたので,やはりまちが発展してくると渋滞等もございます。東京の西側に住んでおりましたが,東西も南北も環七,環八,また青梅街道から目白通りと,もう毎朝毎夕大変な渋滞でございました。霧島市もやはり同じような状況が,特に都市部において生まれてきているところでございます。先日,池田綱雄議員からも御質問がありました。しらさぎ橋ができて,福島地区の渋滞等も起こっているというような御指摘もございました。私も近くに住んでおりますので,ソニーの前の県道北永野田小浜線の渋滞であったり,国分霧島線,また観光道路の渋滞であったり見ているところでございます。それを少しずつ,少しでも解消していくことが私たちの責務だと考えております。今,しらさぎ橋の渋滞を解消するためには,天降川東通り線という天降川の左岸を南北に通る道路等も今整備をしているところでございますし,観光道路の木之房の交差点の渋滞を解消するためにできる範囲でということで,木之房交差点の改良というものを県のほうにもお願いして,実際もう設計も終わり,工事にかかっているところでございます。短期でできる対策と,長期的にこの市街地の渋滞を解消するために,どういったことが必要かということをしっかりと考えていく必要があると考えております。全体的に,もう一つもっと大きな視点で見れば,九州自動車道,東九州自動車道がありまして,そういった意味では大変霧島市,交通の要衝の地でございます。また東九州自動車道,隼人道路におきましては,4車線化も現在もう始まっておりますので,そういった大きな高規格道路,高速道路等も上手に活用しながら,まちの発展というものを考えていきたいと思います。 ○16番(仮屋国治君)  私も東京に住んでいたことがあります。波長が合いますね。そういう意味ではないでしょうけれども,お金も掛かる,期間も掛かる,池田綱雄議員の一般質問を聴いておりますと,正にそのとおりだろうなと思っているんですけれども,それでも言いたいということで,ここでまたお話をしているわけですが,数日前の宮田議員の一般質問の中で,移住定住促進策の答弁の中で,市長が,空港や高速道路,鉄道などの恵まれた交通インフラがあるというふうに表現なさったわけですけれども,確かにそうですよね。高速道路も今おっしゃったとおり鉄道もあります。空港もあります。ところが,大きな一軒家にたどり着くのに,手段や入り口はいっぱいあるんだけれども,その一軒家に入ったら中がぐちゃぐちゃしていて,なかなか動きづらかったというのが霧島市の交通インフラの現状ではないかなというふうに感じているわけですけれども,かつて新川北線をずっと隼人のほうに延長して,野久美田のほうまで延長をして,日本郵便もできたわけですので,あの辺りに貨物駅を誘致して,物流の促進安定を図ったらどうかという話があったそうでございます。私は存じ上げておりません。ただ,物流という観点からそういう発想も非常にすばらしいのではないかと思うわけでありますけれども,市内の渋滞,下場の渋滞状況を見ていますと,環状線でも造ってほしいなというような感じがするんですが,それは無理なことでございましょう。ただ,渋滞解消,物流促進安定という観点から,ピンポイントで交通インフラの整備を模索していく必要がある,構築していく必要があると思うんですけれども,市長いかがですか。 ○市長(中重真一君)  議員が御指摘のとおり,道路整備,大変費用が掛かるものです。その中でも,ここが抜ければ大分その渋滞が治るというようなことが科学的に検証がなされた場合には,やはりそこにしっかりと投資をしていく必要もあろうかと思いますし,また,先ほど天降川東通り線のことを申し上げましたが,霧島市はちょうど真ん中に天降川が流れておりまして,南北に流れております。その河川堤防等を利用して今,道路の整備も進めているところでございます。河川堤防を利用するということは,用地代が掛かりませんし,安く抑えられますし,また,堤防を強くするといったようなメリットもございますので,しっかりと費用のことも考えながら,しかし,やらなければいけない道路整備というものについては知恵を出し合いながら進めていく必要があると考えております。 ○16番(仮屋国治君)  私,こう見えましても,後先考えずに夢を見るタイプの男でございまして,議員になる前からもそうでありましたけれども,何とかこの霧島市に大型商業施設を誘致したりとか,コンベンションセンターを誘致したりとか,アリーナを誘致したりとか,そういうことはできないものだろうかというようなことを常々思い描いておりましたが,現状の交通インフラの状況では,大型商業施設も誘致できないでありましょうし,コンベンションセンターも誘致することは不可能であろうというふうに理解をしております。先ほども申し上げましたけれども,莫大な財源,期間というものもございますけれども,やはり霧島市の将来を見据えて20年後,30年後でもいいではないですか。我々の子や孫がまたすばらしい霧島市に住んでみたいと思ってくれるようなまちづくり,そういうまちづくりの構築を市長に求めておきたいと思います。市長の任期も残すところ1年余りとなってまいりました。私もそうであります。そういう中にあって,やはり大胆な成長戦略というようなものをお示しになることも大事ではないかと思っております。冒頭の質問で指摘させていただいたように,市民の意を組織的に酌んでいくことも市政の進め方としては重要なことではないかと思っております。政治家,中重市長の賢明なる判断を求めまして,次の質問に入ります。2問目,リノベーションまちづくり推進事業について,再質問をさせていただきます。今のところでは,従来どおりの行政主導による,ないものを作るまちづくりの質問をさせていただきましたが,今回は一転して,今風でしょうかね。民間主導のあるものを生かすまちづくりの質問になります。本市では,国の計画認定の申請が若干少なめかなというふうに絶えず私感じておりますけれども,今回のこの地域再生計画はすばらしい取組だと評価させていただきたいと思います。これの経緯は初回答弁で頂きましたけれども,認定後の補助内容をお知らせいただけますか。 ○商工振興課長(池田豊明君)  補助内容としましては,交付金の対象となる内容としまして,協議会の設立,推進ガイドラインの策定,協議会の運営,創業機運の醸成事業,あとまちづくり団体の育成,社会実験事業,こういうものの内容について補助の対象になります。地方創生交付金を充当しますので,交付率としましては2分の1となっております。 ○16番(仮屋国治君)  地域再生計画の認定によって今のような内容の補助があると。2分の1ということでありますが,補助額3,000万円だというふうに理解をしておりますが,それでよろしいですか。 ○商工振興課長(池田豊明君)  はい,そのとおりです。 ○16番(仮屋国治君)  初回答弁の中で,このリノベーションまちづくり推進事業,全体像ということで申し上げたんですが,中身が少しよくお知らせを頂けなかったと思っております。どのような最終的な事業なのか。空き店舗の活用とかいろいろありますよね。それを民間の方に共同でやっていきたいという話なんですから,その辺のところをもう少し細かくお示しいただけませんか。 ○商工振興課長(池田豊明君)  事業の内容としましては,本年度,まちづくりの戦略会議を行います。その中で市民の方々の意見を伺った上で,推進するためのガイドラインというのを今年度作成する予定です。来年度以降としましては,今年度のガイドラインの中身次第で若干変わってくると思いますが,全体のスケジュール感としては来年度,物件をエリアで確定させまして,その中でのリノベーションスクールといった形でプロジェクトの中で一つ物件を立ち上げていくという事業を行います。その後,その各エリアになりますが,そういう形に関わったまちづくり団体を育成して,その方々が今後いろいろなエリアの中で,また新たな物件だったり,イベントであったり,そのまちづくりについて活動していくというような形で支援をしていくという形になります。 ○16番(仮屋国治君)  事業者ベースでの話をされているんですよ,やはり。市民といいますか,市民が見たときに,この事業はあーこうなるのかというふうにパッと分からない。まだホームページで,こっちのほうがまだ分かりやすいです。若者やUターン人材の働く場所の確保,創出,商業地としての求心力の回復,民間活力の導入に施設を運営の見直しなどを進めていく中で,いけるように今3か年計画で取り組んでいかれるんだろうというふうに思っているんです。それにリノベーションを活用していかれる,じゃあ活用するのは誰かといえば,市民の皆さん,通り会であったり,地域団体の方であったり,で,サポートしていくのが行政ですよということだと思うんですけれども,それでよろしいですか。 ○商工振興課長(池田豊明君)  今,議員のおっしゃるとおり,そういう形で市としては舞台を作り,市民の方が活動していくことで支援していきたいと思っております。 ○16番(仮屋国治君)  私も言葉足らずでございますけれども,結構この先にある事業というのはいい事業を目指していらっしゃるんだと思います。こちらのチラシも非常にセンスがあるものだと思いますけれども,こういうものを配布するときに,こんなまちで,こんな事業をやっていきたいと思っているんですよというのをA4,1枚ペラに表現できるものを今からぜひ作っていくべきなんだろうと思います。昨年3回のセミナーを開催されました。そして,今年も戦略会議と名前を変えてセミナーを開催されるということで,いつまでセミナーばっかりされていくんだろうかなと感じたのが発端でございます。いま一つは,この事業はせっかくいい事業なのに,スタートに当たって全体像を示していないことによって,今後の担い手をピンポイントで引き込めていけないのではないのかというふうに考えての質問なんですけれども,今,事業の実施プロセスを説明されましたけれども,もう少しこういったものを具体的にお示しすることはできるんですか,できないんですか。 ○市長(中重真一君)  このチラシ,先ほど議員からもお褒めの言葉を頂きまして,担当の職員も喜んでいるかと思います。リノベーションまちづくり,こういった事業を行っていく上で,このようなものを目指していますという大きな方向性はもちろん分かっていただけなければいけないと思いますが,具体的なものが出てくると,またそこから生まれる発想というものを限定してしまうのではないかといったような思いもあったようでございます。この中から様々な私たちが思いつかないような発想をしていただきたいといったような意味も込めて,このようなチラシ等,今そういった方向性になっているかもと思いますし,現在,先ほど少し申し上げれば良かったんですが,これまで企業誘致であったり,いろいろな市が行うものにつきまして,市の公有地等を使ってやるというようなのがもう当たり前だったんですが,今,民間の空いてるスペースであったり,土地であったり,建物等もどんどん紹介しながら企業誘致等も進めているところでございます。霧島市が持っている市の財産だけではなく,霧島市全体の財産というものを見ながら市政の発展に努めていく。リノベーションも空き家であったり,もう少しそれが小さい規模のものでございますが,本当に民間と連携しながら市政推進に努めていくことが必要であるというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  固定観念はよくありませんけれども,いろんな発想が出てくればそれを取り込むような姿勢でいればいいだけの話だと私は思っております。ぜひ,事業を実施する側のタイムスケジュールでなくて,事業を成功に導くためのタイムスケジュールに見直せるところは見直していただいて,取り組んでいっていただきたいと思います。実効性を高めるためのシビアな事業の進め方を求めておきます。次の質問に入ります。3点目,自治会合併への支援策について,自治会再編についてと言い直しをさせていただきましたが,この要望書の回答から2年が経過しておりますけれども,進展していない理由は何ですか。お尋ねいたします。 ○清掃センター整備対策監兼市民活動推進課長(池田宏幸君)  この要望を頂いて,ずっと検討を進めているところでございますけれども,まずはその考え方と致しまして,自治会,補助を求めておられるわけですけれども,補助をするということは何らか合併に伴う費用が生ずることがあるのかということでございます。合併に伴って,そこに財政需要が発生するようであれば,それに対して市が補助をするというようなことも考えられるところでございますけれども,現在,答弁の中でもございましたとおり,協議会の役員の方々ともお話をしながら,自治会の合併を進めていったときに,どういう新たな需要が生じるのかというようなこともお話をしながら検討を進めているところでございます。 ○16番(仮屋国治君)  2年ですよ,2年。2年というのは長いですからね。私も10年ほど前に自治会再編の一般質問をしたことがあります。そのときの担当者がこの要望書を出された方でありましたけれども,時代が過ぎますとこういうことになるのかというふうに思っておりますけれども,ただ,これ地区自治公民館連絡協議会からの要望書ということであります。どのような結果を出していかれるのか非常に興味深く思っておりました。ただ,2年たっても進展がないので,そろそろ質問させていただこうかなと思っていて質問しましたら,案の定,協議会のほうから再要望が出ているようでありますけれども,民意という点から言えば,自治公民館連絡協議会からの要望書と言えば,結構重たい民意だと思うわけであります。もう少し迅速丁寧な対応が必要だったのではないかと思いますけれども,いかがですか。 ○市長(中重真一君)  要望書につきまして,先日,自治公民館連絡協議会の会長さん,副会長さんとも意見交換をしたところでございます。自治会の再編というものは,実は頻繁に行われております。ただ,それが特に国分地区のマンションの自治会の再編であったり,また新しくできたり,それがなくなったりといったようなもので,自治公民館連絡協議会の方々が想定されている再編とはちょっと意味合いが違うということもお伝えしました。これから必要になってくることは,自治会の再編よりも地区自治公民館の再編というもののほうが特に大きな意味合いを持ってくるのではないかということも会長さん,副会長さんともお話しして共通認識を得たところでございます。ただ,地区自治公民館の再編につきましては,具体的に市としても,こことここは合併されたほうがいいのになというような思いはあっても,なかなかそれをこちらから言えないところもあるというお話もしたところでございます。ただ,そういった話が地区自治公民館の中から出てきて,自分たちで地区自治公民館の二つが一緒になって今後は活動していくというような話が出てきたときには,市としてできる限りの支援をしていきたいというようなことをお話しして,会長さん,副会長さんにも納得していただいたところでございます。今後,地区自治公民館だけじゃなく,もともとある自治会等再編等もあろうかと思います。その中で,財政的な支援が必要な再編というものについては,その都度,連絡協議会の皆様とも協議をしながら支援を行っていきたいと考えております。 ○16番(仮屋国治君)  私は10年ほど前に質問した内容も限界集落というのが進んでいる頃だったですから,担い手がいなくなってきたときに,ある程度の基準を作って自治会の再編を手助けしていってはどうかという質問をさせていただいた記憶があります。多分,検討してまいりますで頂いたんだと思いますけれども。議会答弁と同様に,検討しますと何気に水面下に沈んでいく話と,前向きに検討してくださいと,市長が一言付け加えられることとはやはり雲泥の差があると思うんですけれども,このタイミングが市長になられて半年後ぐらいですからどうか分かりませんけれども,この最初の支援策について,市長は何か指示を出された記憶がおありですか。 ○市長(中重真一君)  確か先進地が南さつま市などでそのような事例があるというようなことでございましたので,まず先進地をしっかりとどのような支援をしているか調べられるもの,また現地にも行って調べてくるようにというような指示を出した記憶がございます。先ほども申し上げましたように,自治会の再編はお金が掛からずに,もう本当にこの自治会とこの自治会をまとめてしまって,会長さんをお一人にしてしまってというような再編は本当に頻繁に行われております。議員御指摘のとおり,限界集落の再編というものについては,また面積も広くなろうかと思いますし,その再編を取りまとめるまでにいろいろな御苦労もあろうかと思います。そういった中で,支援ができることについては霧島市としても支援をするようにというような指示はもうその段階から出しておりますので,今後も具体的にそういった話が出てきたときには,その地域の方々と協議をしながら霧島市としてできる支援を行っていきたいと考えております。 ○16番(仮屋国治君)  ちょっと話を戻しまして,支援策はともかくと致しまして,自治会再編のメリット,デメリットをどのように理解されているか担当のほうからお示しいただけますか。 ○清掃センター整備対策監兼市民活動推進課長(池田宏幸君)  まず,メリットとしては,やはりその地域の方々の特に担い手といわれる方々が,今,議員が質問されておられるような世帯数の少ない限界集落というようなところに近いところにとっては,担い手の方々の負担が減るという部分があろうかと思います。一方で,デメリットとしては,例えば区域が広がって一方の自治会はそれなりに世帯数も多くて年齢構成も多彩な状況で,合併する側の自治会が世帯数が少なく,かつ,高齢者の方々が多いような自治会であった場合には,その若い方がたくさんいらっしゃるに自治会のほうに,例えば清掃作業であったりとかというようなところで負担が重くなる部分もあるのではないかと思っております。そういうこともありまして,現在答弁でございましたように,地区自治公民館として策定をしていただいている地域まちづくり計画の中で,将来の自分たちの公民館の自治会の数あるいは規模というようなものを自分たちでお考えいただいて,計画的に進めていっていただくということが大事なんじゃないかというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  公民館のほうで自分たちの自治会の数を考えているうちはなかなか厳しいのかなと思いますよ。公民館長さんというのも2年,3年で交代されるし。自治会の再編もそうでありますけれども,隣の自治会に頼みたくないよね。一緒にさせてくれないかというふうなことも相談しにくいなという状況も多分にあるのではないかと私は思っております。そこで,連絡協議会が申されるのには,そこに支援策,奨励金があれば合併がしやすくなるのではないのだろうかというぐらいのものではないかなというふうに私は理解をしてるわけですけれども,もし,特に財政的にデメリットがあるようであれば,その支障を取り除く支援策も取り入れていけばいいと思いますけれども,個別合併,自然合併というのは今でも幾つもあるというお話でございますけれども,なかなか合併しにくいところを助けてあげることもやはり行政の仕事ではなかろうかというふうに考えております。共生協働のまちづくりを標榜する以上,地域コミュニティ存続のための自治会再編というのは,これからだんだんと徐々にまた避けて通れない道になっていくものであろうと思っておりますので,行政の皆さんに善処を求めておきたいと思います。いろいろ口幅ったいことを申し上げてまいりましたけれども,これから先のポストコロナ時代に向けて,行政の柔軟な取組と市長のリーダーシップに期待を申し上げて,質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,仮屋国治議員の一般質問を終わります。次に,1番,山口仁美議員から4件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○1番(山口仁美君)  新風会の山口仁美です。議長より発言の許可を頂きましたことに感謝申し上げます。私は,これからの未来を担う子供たちにわくわくする霧島市を手渡したいという思いを持って日常を過ごしております。現在,学生インターンシップ3名を受け入れています。とても熱心で,気付く力のある有望な学生さんたちです。今回の私の一般質問は,彼女たちとの関わりからヒントを得て取り上げたものも数点あり,今回の資料づくりや情報収集も学生さんたちにお手伝いを頂きました。彼女たちから行政の取組がどのように見えているか,どのように感じているかという生の声を聴く機会は,私にとっても非常に貴重だと感じるところでした。今すぐの課題はもとより,10年後,20年後といった中長期の霧島市に責任を持つために,皆様とともに考えてまいりたいと思います。それでは,質問に入らせていただきます。1点目に,地球温暖化対策実行計画について取り上げます。霧島市地球温暖化対策実行計画の取組状況についてお伺いします。1問目,ごみ処理による温室効果ガス排出量が大半を占めている。敷根の清掃センターの現在と今後の排出量について見解をお伺いします。2問目,電気を使用しない家庭用ごみ処理機にも,助成の幅を広げることはできないか見解をお伺いします。3問目,ゼロカーボンシティ宣言や気候非常事態宣言など,市民の行動変容を促すための取組を検討できないかお伺いします。2点目に,情報発信とデザインについての質問です。1点目,板橋区では板橋区版コーポレート・アイデンティティを定め,シンボル,ロゴなどデザインの統一を通して,市民に伝わる情報発信をしております。霧島市版のコーポレート・アイデンティティを設けられないかお伺いします。2問目に,市民の生活は多様であります。ターゲット属性を意識して媒体やデザインを選び,効果的な情報発信ができないかお伺いいたします。3点目に,今後の教育についてお伺いします。文部科学省から,誰一人取り残すことのない,令和の日本型学校教育の構築を目指してという中間まとめ骨子案が発表されております。この中では,目指すべき学びの在り方について,多様な子供たちの資質・能力を育成するための個別最適な学びと,社会とつながる協働的な学びの実現とするとしていいます。そこでお伺いします。コロナ禍により,PTA行事や学校行事,地域行事など軒並み中止となっております。学校で子供たちが社会とつながる協働的な学びの場を構築するために,どのような工夫をしていくべきでしょうか。見解をお伺いします。4点目に,移住定住政策についてお伺いします。長野県伊那市のオンライン移住ツアーの取組に参加いたしました。この取組では,全国から一度に300名超の参加があり,非常に熱気を感じました。本市でも,移住定住はかなりの効果を今まで上げてきていると思いますが,今後,学校・地域・生活環境などが分かるような生活者目線のオンラインツアーを官民連携の形で実現できればというふうに考えております。この点について見解をお伺いします。以上で,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  山口議員から4問の御質問がありました。4問目は私が,3問目は教育委員会が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。4問目の移住定住政策についてお答えします。本市は,平成20年度に,全国に先駆けて移住定住の促進に係る補助制度を創設したほか,都市圏で行われるイベント等での各種PR活動,移住体験ツアーの企画及び実施,移住に関する施策や移住者の声などを掲載したホームページによる情報発信など,移住定住の促進に向け積極的に取り組んでまいりました。しかしながら,新型コロナウイルスの感染拡大に伴い,これまでPR活動を展開してきた都市圏におけるイベント等は全て中止されるとともに,本市においても,参加者の皆様に好評を頂いていた移住体験ツアーの中止を余儀なくされています。このため,インターネットを活用したオンラインによる移住相談会を積極的に展開することとしており,これまでの間,地元放送局が企画した相談会に参加したほか,東京における移住相談窓口である,ふるさと回帰支援センターとの連携による相談会を開催したところです。また,今月27日には,新たな取組として,地域おこし協力隊員と参加者とが霧島茶を飲みながらオンラインで語り合う,第1回霧島市オンライン茶話会を開催することとしています。今後とも,様々な手法を参考にしながら,インターネットを活用した効果的な移住定住施策の実施について検討してまいります。 ○市民環境部長(本村成明君)  1問目の地球温暖化対策実行計画についての1点目にお答えします。本市では,地球温暖化対策の推進に関する法律の規定に基づき,平成20年3月に霧島市地球温暖化対策実行計画を策定し,節電や省エネルギーなど,市が所有する公共施設の温室効果ガスの排出抑制等に取り組んでいます。現在,温室効果ガスの排出量については,敷根清掃センターが本市全体の約半分を占めていることから,本市としても,当該施設からの排出量を更に抑制する必要があると考えています。このような中,今後,新たに整備を予定している(仮称)霧島市クリーンセンターにおいては,ごみ処理の方式を現行の溶融炉方式からストーカ炉方式に変更する方針であり,本施設の稼働後は,化石燃料や電気の使用量が大きく削減されることにより,当該施設から排出される温室効果ガスは減少する見込みです。次に,2点目にお答えします。令和元年度における敷根清掃センターのごみの組成分析によれば,搬入された可燃ごみのうち,生ごみは平均で13%を占めているとの結果が出ています。各家庭で生ごみを処理することは,ごみの減量につながるものであると考えられますので,他自治体の実施状況や製品の性能等を調査しながら,電気式生ごみ処理機購入補助制度の拡充について研究してまいります。次に,3点目にお答えします。環境省は,ゼロカーボンシティを2050年に温室効果ガスの排出量又は二酸化炭素を実質ゼロにすることを目指す旨を首長自らが又は地方自治体として公表された地方自治体と定義しています。また,気候非常事態宣言は,国や地方自治体などの行政機関が,気候変動への危機について非常事態宣言をすることによって,気候変動に対処するための政策の立案や計画の作成,キャンペーンの実施等を行うものであり,ゼロカーボンシティ及び気候非常事態宣言のいずれもが,行政,住民及び事業者が一体となって,地球温暖化対策を推進していくことを宣言するものです。本市では,現在,霧島市環境基本計画において,地球温暖化の原因である温室効果ガスの排出量の抑制を重点施策の一つとして定めており,その取組事項についても具体的に示すことによって,市民の皆様への普及啓発に努めています。今後,市民や事業者の皆様に,さらに温室効果ガスの抑制に対して意識を高めてもらうためには,宣言も含め,様々な取組が考えられますので,先進地事例等の情報を収集し,研究してまいります。 ○市政推進特任部長兼秘書広報課長(冨永博幸君)  2問目の情報発信とデザインについての1点目にお答えいたします。CIとは,コーポレート・アイデンティティの略称で,企業文化を構築するとともに,特性や独自性が統一されたイメージやデザイン又は分かりやすいメッセージにより企業の特性等を発信し,社会との共有を図ることで,その存在価値を高めていく企業戦略の一つであります。板橋区では,住民とのコミュニケーション力を向上させていくため,板橋区版CIとして,その理念を導入し,ロゴなどを統一して情報発信に取り組んでいるようです。本市においては,公募を経て決定した市章を更に有効に活用し,市のシンボルマークとして多くの方々に認知されるよう情報発信に努めるとともに,現在,各課が所管しているロゴやイメージキャラクターについても,市民の方々の認知度の向上を図るため,より効果的な周知方法を検討してまいります。次に,2点目にお答えします。本市では現在,ソーシャル・ネットワーキング・サービスいわゆるSNSを活用して,本市の魅力や市政情報等に関する情報発信を行っております。このうち,フェイスブックでは,本市の魅力を全国に発信するきりしまワゴンと,市政情報などを市民にお伝えする霧島市フェイスブックを設けており,また,ツイッターにおいては,市のホームページ上で,新着情報として掲載された内容を発信しております。さらに,インスタグラムでは,キリシマイチャンネルとして,本市の魅力や,イイなの瞬間も紹介しています。このようなSNSの利用形態は比較的短期間で移り変わる側面もございますので,今後,どのような情報発信がより効果的であるか調査研究してまいります。 ○教育長(瀬戸上護君)  3問目の今後の教育についてお答えします。先月20日に文部科学省は,誰一人取り残すことのない「令和の日本型学校教育の構築を目指して」(中間まとめ骨子案)を示しました。これは,知・徳・体を一体として育んできた,これまでの日本型学校教育の良さを受け継ぎながら,Society5.0に向けた人材育成へと移行していくために必要となる学校教育の在り方について,現段階での中央教育審議会の考え方を示したものです。その中では,協働的な学びについて,多様な人々と協働しながら,これまでに経験したことのない地域等の課題を解決できるような,持続可能な社会の創り手となる児童生徒を育成するためには,地域,家庭だけではなく,企業,高等教育機関,国際機関,NPO等との連携・協働した学校内外の学びの場が必要であるとしています。現在,コロナ禍で,多くの体験活動が制限を受けていますが,学校にとってはこれまでの教育活動を見直す機会にもなりました。児童生徒の成長にとって真に必要な教育的価値ある体験活動については,感染症対策を徹底した上で,これまでとは違った発想で工夫し実施する必要があります。教育委員会では,毎年8月に開催している教育講演会を,今年はリモートで行いました。また,11月に予定している音楽のつどいは,例年は3日間の開催であり,1日当たり12校が参加し,多くの保護者にも来場していただきましたが,今年は密集を避けるため,開催期間を4日間に変更するとともに,参加校数についても1日当たり6校から10校までに減らし,保護者の参加も遠慮していただくこととしました。各学校においても,ICTの有効活用や参加者の分散・制限,訪問先や活動場所の変更などの工夫を行うことで,教育的意義のある活動が実施できるものと考えています。 ○1番(山口仁美君)  るる答弁を頂きました。さて,先日の台風10号を始め,地球温暖化を主原因とする気候変動の話題が取り上げられない日はほとんどありません。その温暖化の原因とされる温室効果ガスの排出削減は重要な課題です。資料1を御覧ください。送ってあったんですけど。はい,昨日。昨日でなくて,その前ですかね。じゃあもう資料なしでいきます。はい。では,資料がないということなので,このままいきます。平成10年に公布された地球温暖化対策の推進に関する法律では,都道府県及び市町村はその区域の自然的社会的条件に応じて,温室効果ガスの排出の抑制等のための総合的かつ計画的な施策を策定し実施するように努めるものとするとされています。平成20年7月には,2050年までの長期目標として温室効果ガスを現状から60%から80%削減する目標を掲げた,低炭素社会づくり行動計画が閣議決定されました。また,気候変動の影響に対処するためには,温室効果ガスの排出の抑制等を行う緩和だけではなく,既に現れている影響や中長期的に避けられない影響に対して適応を進めることが求められています。気候変動適応を推進し,現在及び将来の国民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的に,平成30年6月13日に気候変動適応法が成立し,平成30年12月1日から施行されております。まずは,今後の本市の方向性について改めてお伺いしていきたいと思います。まず,答弁の中でもございましたが,本市の温室効果ガス排出量の中ではごみ処理に関するものが非常に多く含まれております。これは答弁の中にもありましたが,ストーカ炉に変更したことで減少する見込みということでありますけれども,このストーカ炉の中でも選定の際に温室効果ガス排出の量というのも選定基準の中に含まれているのでしょうか。お伺いします。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  新しいごみ処理場の選定というか,まず建て替えのことなんですけれど,まず,国のほうからこの温室効果ガスの抑制について補助の指針のほうでも抑制を図るようにということで載っておりますので,私どものほうでは,この敷根清掃センター建て替えというか,新しいものについては,まずは二酸化炭素の抑制,省エネルギーというものはもう率先して考えなきゃいけないということ考えております。今現在なんでけすけれども,プラントメーカーの焼却炉の性能によって違いがありますが,一般的にストーカ炉は溶融炉に比べて燃料の灯油とか,それから電気の使用量が大きく減少するということがあります。あと細かい数字では申し上げることはちょっとできないんですけれども,私どものほうがメーカーのほうに聴き取った情報を元に試算してみますと,今現在の敷根清掃センターで出している温室効果ガスから比較すると,約半分程度までは削減できることが可能ではないかなということで見込んでいるとこでございます。 ○1番(山口仁美君)  再質問で大体どのぐらい見込めそうですかという質問するつもりだったんですが,半分ぐらい削減にできそうということで,結構大きな削減幅になるのではないかと思います。この二酸化炭素といいますか,温室効果ガスの削減に関しましては,やはり機械の性能だけではなくてごみの処理量を減らすということは大変重要になっていくんですけれども,各家庭で生ごみを処理することはごみの減量につながるものであるというふうに先ほど答弁いただきました。現在,電気式ごみ処理機購入補助制度というのがありますけれども,これの目的とそれから概要はどのようなものか教えてください。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  電気式のごみ処理機の補助制度なんですけれども,今現在,霧島市環境保全協会を通して補助を行っていただいております。この趣旨ですけれども,家庭から排出される生ごみの自己処理を推進することにより,ごみの減量化及び資源化を図るために家庭ごみ減量化対策機器等を購入するものに対して補助するものということで規定されておりまして,この電気式生ごみ処理機ですけれども,簡単に言いますと家庭の生ごみを電気で分解して処理するという機械でございます。ただ,この中で,流し台に備え付けて処理するというものについては対象外ということで,据置型の電気処理機ということでございます。 ○1番(山口仁美君)  補助制度ということなので,どのような金額で補助が行われるのかということもお知らせください。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  処理機の補助制度でございますが,まず,電気生ごみ処理機,大体購入されている,販売されている実績のほうを見てみますと,安いものだと約2万円,高いものだと10万円を超えるものがございます。それを念頭に補助の額としては,購入価格の2分の1として上限を3万円ということで交付しております。 ○1番(山口仁美君)  乾燥式であれば市場価格が大体2万円から8万円,バイオ式であれば2万円から9万円,ハイブリッド式であれば約10万円からというような市場価格に対して,最大3万円を上限に2分の1を補助しますという手厚い補助制度なんですが,最近,この質問に取り上げましたのは,自然であるとか環境負荷に対して非常に興味のある市民の方々からの情報提供で,他市で電気を使わない生ごみの処理機がありますと。それに対しての補助というのがあるんだけれども,電気を使わない処理機に対しての補助の幅を広げることはできないのかというような御質問がありまして,御相談もしたんですけれども,皆様にもぜひ知っていただきたいという思いもありまして,この質問を取り上げております。資料を御覧いただけないのがちょっと残念なので,後で検索でもしていただきたいんですけれども,一つの事例として,生ごみ消滅容器,キエーロというものがございます。これは,キエーロいうのは,大きな箱の中に黒土を入れてそこに穴を掘って生ごみを入れるという,そういった土の力を使って生ごみを分解する処理機になります。特徴としては,水切りが必要ない,そして追加の費用はない,それから正しく使えば虫や悪臭が発生しない,低価格であり,電源が不要。この中で,私が主婦の目線では水切りが必要ないというのは非常に有り難いなと思っております。例えば,堆肥化をする自治体がありますよね。大崎町であったり。この堆肥化をこの市の規模でするとなったときのちょっと難しい点というのがあると思うんですが,御紹介いただけますか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  生ごみを処理するに当たって難しい点というのは,事例等でちょっと御紹介できないとこあるんですけれども,まずは,霧島市規模の生ごみを処理すると,どうしても堆肥化では減量できても,入れられた投入のものの10分の1ぐらいは堆肥として出てきます。その堆肥を販売するということが前提になるんですけれども,これを買っていただける農家の方,そして一般の市民の方がどれくらいいるのだろうかということもございます。現在,本市では下水道,また,し尿処理場,こちらのほうの脱水汚泥についても民間の処理施設に頼んで堆肥化して,その堆肥化工場が販売を致しております。最近では,し尿のほうの堆肥も売行きのほうがちょっと落ち込んでいるというふうにも聴いております。ですので,生ごみを堆肥化するというのも一つの案なんですけれども,需要と供給がちゃんと確立されていないと導入というのはなかなか難しいのかなということは考えております。 ○1番(山口仁美君)  また家庭の中で,ほかの方々,主婦の方々に意見を聴いてみますと,やはり水切りをするときに生ごみを触って絞らなければならないであるとか,それからストッキングネットみたいなものを準備して絞る作業,水切りの作業自体に抵抗があるというような御意見もありますので,こういったような取組がもしできるのであれば非常に魅力的だなと。特にこれの場合は電気を使いませんので,先日,台風のときにも停電ございましたよね。長いところでは十何時間か停電したと思うんですけれども,非常時にも使うことができます。こういったものの導入に対しての補助というのがあると非常に選択肢が広がっていいなというふうに思います。 ○議長(阿多己清君)  今,山口議員の一般質問の途中ですけれども,ここで,しばらく休憩をさせていただきます。             「休 憩  午前10時22分」             ―――――――――――――――             「再 開  午前10時40分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。山口議員の一般質問を続けます。 ○1番(山口仁美君)  先ほど資料の件で大変御迷惑を掛けました。休憩の間に御用意いただきましたので,先ほどの生ごみ消滅容器キエーロを今画面のほうに出していただいていますが,このような感じで,この設置場所はマンションとかそういった所にも置けます。コンポストであれば,例えば土の上に置かなければならないというところもあるんですけれども,マンションにも置けるのであれば非常に使い勝手がいいのではないかと思いますので,ぜひいろいろ研究をしていっていただきたいと思います。次に3点目,ゼロカーボンシティ,それから気候非常事態宣言といった言葉が強いんですけれども,資料5枚目を御覧ください。これは先日,ゼロカーボンシティ宣言を出した鹿児島市のホームページからお借りしてきました。この中でも二つ目の一般廃棄物を活用した再生可能エネルギーの創エネであるとか,それから家庭事業所内でのエコスタイルへの転換といった言葉も入っております。本市で取り組んでいる温暖化対策にはどのようなものがあるのか,代表的なものの紹介をお願いします。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  今現在取り組んでいるものでございますが,環境衛生課が主体となって行っている事業としましては,10万本植林プロジェクト,緑のカーテン普及啓発事業がございます。また,意識啓発を図る取組と致しまして,地球温暖化対策に関する出前講座や環境学習を実施しています。それから庁内の取組と致しましては,関係課と連携しながら不要な照明の間引きや休憩時間の一斉消灯,服装の軽装化,室温管理,ノー残業デーの実施,エコ通勤などに取り組んでいるところでございます。 ○1番(山口仁美君)  私,議員になって,お昼休みの時間帯に庁舎内で過ごすときに初めてこの真っ暗な,真っ暗なというとちょっと語弊があるかもしれませんが,とても暗くなったところでお食事をとっていらっしゃる職員の方々を見て,すごく省エネに対して意識が高いんだなというふうに感じたのを記憶しております。では一転して,今度は現在,本市で取り組んでいる地球温暖化対策,今いろいろ御紹介ありましたけれども,これらを市民向けに取りまとめた啓発しようというのはありますでしょうか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  市民に対して特別御報告した,御報告というか,全市的なものは発表しておりませんが,毎年私どもが執り行っている温暖化対策の実行計画に基づいて,市が取り組んだことでどの程度温室効果ガスが削減できたかということを毎年ホームページ等で公表いたしております。 ○1番(山口仁美君)  今おっしゃったとおりで,私もホームページそれから担当課の窓口等でどんなことをやっているのか,そして市民の皆様にどんなことをお願いしていきたいのかといったところを知りたいと思ったんですが,そのような啓発資料等は特にないなというふうに思いました。そして,ここからがこの項目を取り上げた一番の理由になるんですけれども,この脱炭素社会ということを考えたときに,市だけではとても難しい。そしてホームページだけではなくて,いろんな形で市民の皆様と一緒になってやっていくことというのが非常に大事だと思います。ゼロカーボンシティ宣言ということなんですけれども,現在,2020年8月31日現在で152の地方自治体が宣言を出しております。2050年のCO2排出実質ゼロ表明,ゼロカーボンの表明をした自治体では,人口7,000万人を超えております。これは全人口の56%。決して早いほうではありませんというのは一つ認識していていただきたいなと思っております。そして,昨日,同僚議員のほうから情報提供がありまして,新聞にも載っているんですけれども,9月8日付けで地球温暖化により米の収穫量,マグロの漁場の変化が生じ,今世紀中に国内一次産業に深刻な影響が出るとの評価報告が環境省の有識者会議より提出されているそうです。本市にとっては一次産業への影響というのは非常に危機的なものだと私は思いますが,市長の見解をお伺いします。 ○市長(中重真一君)  一次産業に影響が出ること,霧島市,一次,二次,三次産業が全てそろっている市でございますので,その中でも特に一番人間が生きていく上で基本となる一次産業,ここに影響が出ることは大変影響の大きいことだというふうに考えております。 ○1番(山口仁美君)  おっしゃるとおりだと思います。これは意識の高い人たちとか,それから自然に興味のある方たちだけが取り組むことではなくて,みんなで取り組んでいかなければならない課題になりますので,ぜひ強いメッセージを発信していただきたいとお願いを致しまして,この質問については終わりたいと思います。続きまして,情報発信とデザインについての部分に入っていきます。この質問に関しては,今,インターンシップを入れていますと冒頭で御紹介いたしましたけれども,同僚議員と一緒に庁舎内や仕事の紹介を致しております。そのときに思っていたよりも多くの事業を市が実施しているということや,身近なところに行政が関わっているんだということに驚く学生が非常に多かったです。私の担当する学生と庁内の掲示物,配布物,それからホームページなどの媒体をちょっと分析をしてみました。市の使用する媒体についての意見をまとめてみました。学生からの意見の中に,そもそも市のやっているポスターなどを生活範囲やまちなかでちょっと見たことがないなというような意見があったのが印象的です。本市もPRには非常に力を入れてる自治体だと私は認識しています。PRとは一般的には広報だというふうに捉えることが多いと思うんですけれども,この略称はパブリックリレーションという言葉の略称になります。パブリックリレーションとは,社会と関係をどのように構築するのかといったことです。こういった目線で質問をしていきたいと思います。市政を推進していく上で市民との協働といったことが今後は非常に重要になってくると思うんですけれども,市長はどのような見解を持たれますか。 ○市長(中重真一君)  まず,先ほど御質問されたのが一次産業への影響のみのことについて聴かれたのかなと思って,そのことについてだけお答えいたしましたので,ゼロカーボンシティについて少しお話ししたいと思います。鹿児島市等でそういった宣言をなされております。鹿児島市も新南部清掃センターができたタイミングもあったのかなというようなところもございます。必要なことは二酸化炭素の排出量を減らすということでございまして,その目的を達成するために,行政だけで取り組めることではございませんので,民間事業者,また市民の方も巻き込んで,霧島市としてどういった取組ができるかということが必要になってこようかと思います。霧島市におきましては,これまで二酸化炭素削減のための取組もしておりますが,また新しい清掃センターができた場合には,先ほどありましたように,ストーカ炉方式にすることによっての削減もありますし,この辺はまだ確定しているわけではございませんが,売電等ができれば,更に二酸化炭素の削減等も進むかと思っております。どのタイミングでどういったことを行えば協働の中で二酸化炭素が一番削減できるのかということを考えながら,効果的な方法というものを考えていきたいと思います。アイデンティティについて,もう一回ちょっと質問いただけますか。 ○1番(山口仁美君)  私も戻ると質問がどこまでいったか分からなくなりそうなんですけれども,市民との共創・協働といったことが今からの時代では非常に重要になってくると思うんですけれども,このPRの在り方について,あと,情報を通した社会との関係性構築ということについてどのような見解をお持ちでしょうか。 ○市長(中重真一君)  市民へいかにPRしていくか,情報提供をしていくか,これも本当に市役所が常に抱えている課題だというふうに考えております。よく議会でもお答えするのは,ホームページまた市報等を利用してというようなことをお話しするわけでございますが,もちろんそこから漏れる方々もいらっしゃるわけでございまして,議員が御指摘のとおり,イメージ戦略を持ちながら市民に広く広報,PRができる方法というものをこれからも模索していかないといけないと思っておりますし,そのための手段,ツールというものはたくさんあろうかと思いますので,そういったものを有効的に組み合わせながらPRをしていくことが必要であるというふうに考えております。
    ○1番(山口仁美君)  はい,2問目全体について総括でお答えいただいたのかなというふうに思いますが,資料の6を御覧ください。板橋区版コーポレート・アイデンティティというのを取り上げましたので,少し紹介させてください。マーク別にこういった場で使うんだよといったところを指定をしていたり,色,サイズ,比率といったものを指定をしたりしています。これは,このページだけではないんですけれども,例えばどこの課で何の目的のために使うロゴなのかとか,市章なのかっていうようなこと,シンボルなのかといったことがしっかり記載をしているので,例えば市民の方々が使いたいと,一緒に何かをやりたいと思ってくださった場合に,ここを見ればどのロゴを使うのが適切なのかっていったことを見ることができます。そして,使用許可申請書というのが一緒に同じページにありますので,そこで許可申請をもれなく行うことができるようになっております。こういったイメージを作っていくというのは,非常に簡単なようで難しいことで,やはりルールを設けなければ同じ市の中の職員の皆様であっても使う物がばらばらであったりするのかなというふうに感じております。資料の7を御覧いただくと,霧島市のロゴとかキャラクターにどんなものがあるのかなということで検索をしてみました。媒体もいろいろあるとは思うんですけれども,私も知らなかったんですが,霧島市の保健福祉部健康増進課の公式キャラクター,酢がめちゃんというのがあるとか,そういったことも知りませんでした。それから温泉大使についてはホームページもございますね。こういったものをどこに言えば使ってもいいのか,どんなところに使っていいのかといったことを市のほうからガイドライン的な感じでまとめることで,市民の方との共創というのができていくのかなというふうに思いますので,これはぜひ一度取りまとめていただけるといいなと思います。よろしくお願いします。これは,やっていただきたい一つの理由に,先日,久保議員のごみ置場の表示等の提言もありましたけれども,市民とか関係団体と一緒に何かをしていくというときに,ルールを守りながら積極的に使っていただきたいという思いを表現をしていただきたいということもあります。そのまとめ作業について,ぜひ取組をお願いします。2点目の市民の生活は多様であるということで,ターゲット属性を意識して媒体デザインを選んで効果的な情報発信をしてほしいという,ちょっとぼやっと大きな題を出しましたけれども,答弁の中にSNSを活用してますよということも答弁を頂いております。皆様にちょっと知っていただきたいアンケートの結果というのがありますので,口頭でありますが紹介をします。トーマツという会社が全国1,535の自治体に対して行ったアンケートがありまして,自治体のコミュニケーションの未来を展望する調査2019というのがあります。この中で79.6%,およそ8割の自治体が住民参画の手法の困難さ,どうやって住民の方々に一緒にやっていただくかということに対してとても難しさを感じているようです。特に,この中でも大学生は72.5%,働いていらっしゃる方48.2%,中高生20.2%という数値が掲示されておりました。このような参加をしていただくのが難しい,情報を届けるのが難しいと感じているような年代が本市においてもあるのではないかと思いますが,そのような年代に対しての発信というのはどのような工夫をされているのかお伺いします。 ○市政推進特任部長兼秘書広報課長(冨永博幸君)  今現在そのターゲット属性を意識したものでは,なかなか情報発信ができていないというのが実情だろうと考えております。そういうこともありまして,先般,きりしまアプリでありますとかLINEでありますとかの活用についても一般質問がございました。そのSNSの情報発信の在り方についてはより一層工夫をしていかなければならないなと考えておりますので,議員の御指摘も含めまして今後研究してまいりたいと考えております。 ○1番(山口仁美君)  今,答弁頂きましたように,その情報の媒体というのも非常にも変化もしております。資料の8を御覧いただきますと,LINEであったり,フェイスブックであったり,ツイッターであったり,インスタグラムであったり,こういったユーザー数がそこに掲示をされているかと思います。LINEは非常にユーザーが多くて,なおかつ9割以上の方がアクティブに使っていらっしゃるそうです。資料の9は,学生さんにもお手伝いいただいて作ってもらったものになるんですけれども,この一つ一つの媒体に得意とする属性がありまして,LINEであれば幅広い層であり,日常的にコミュニケーションに使っている方が非常に多いですよと。で,ツイッターであれば10代から30代の男女なんですけれども,匿名性を持っているために本音が表出しやすい媒体ですよと。なので,隠れたニーズをつかむのに非常に有効ですよとか,それからフェイスブックであれば,ここには20代から40代と書いてあるんですけれども,先ほどの資料の8のグラフで出てきておりましたけれども,このフェイスブックに関しては今ちょっとユーザー数が落ちてきておりまして,さらに年代としても40代,50代を中心とした男性が多いですよとか,そういった感じで,この媒体ごとにも非常に特性がありますので,そのユーザーに合わせて発信をしていかなければ情報が届かないと。発信しても一方通行になってしまっていて,関係性の構築というところまで至らないというような可能性があります。ですので,デザインを若い人なら若い人向けにする,文章を若い人向けにするといったことも含め,今後,検討をしていっていただきたいと思っております。時間が余りないので,次の質問に入りたいと思います。この情報発信とデザインについては,また今後も提案をしていきたいと思いますので,よろしくお願いします。それでは,教育についての質問をさせていただきます。文部科学省からの今後の教育についてに対して,先ほど御答弁を頂きました。私が非常に危惧をしておりますのが,やはり現在,これまで取り組んできたことがなかなかできないと。私も子供がおりますけれども,例えば家庭教育学級であったりとか,いろんなことがなかなかできなくなってきている。学校が孤立していく傾向にあるのではないかということに非常に危惧を持っております。それでは再質問なんですけれども,社会とつながる協働的な学びとは一体何なのかというところを,まず概念的なところを教えてください。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  この骨子案の中にも書いてあるとおり,令和の日本型教育というのは,多様な子供たちの資質・能力を育成するための,個別最適な学びと社会とつながる協働的な学びの実現というふうに書かれていますけれども,協働的な学びというのは学校だけではなく,社会にあるリソースを十分に活用して,教科等横断的な学習を通してSociety5.0,生きる子供たちに必要な資質能力を育てていくという学びでございます。 ○1番(山口仁美君)  例えば答弁の中で頂きました学校内外の学びの場というのが重要でありますというふうに認識をされているということであったんですが,これまでに取り組んできたことに対して,現在課題になっていることを詳しく,具体的なものがあればお示しください。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  地域や専門家を活用した学習というのは,これまでもたくさん各学校でなされております。例えば本日,新聞に出ておりました,牧園小学校の6年生がリモートを使ってがん教育,命の教育を行ったということであったり,中福良小学校が嘉例川駅パワーアップ大作戦ということで手づくりのパンフレット,観光客の方に配ったり嘉例川だよりを合唱したりとするなど,地域の教育素材を活用した教育がなされているところでございます。 ○1番(山口仁美君)  私は,本市で前教育長の時代から毎年,工夫を重ねながら霧島しごと維新という取組を続けてこられたことに対して,非常に応援をする気持ちがあります。家庭の環境によらず,地域を知り,そして自分を知り,キャリア観を形成していくというこの長期目線での取組というのは非常に効果が高いと感じているんですけれども,この取組について今,コロナでなかなか受入れができないとか,職場体験ができないというようなことを聴いているんですけれども,この辺はどのように工夫をしていこうと考えておられますでしょうか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  今年度は新型コロナウイルス感染症対策ということで,霧島しごと維新の授業,8月までの授業については全て中止としたところですけれども,この授業は将来の霧島をつくっていく,創造性あふれるグローバルな子供たちを育てるために行っている授業ですけれども,今後,この授業をコロナ禍の中で展開していくためには,例えば,今一番ネックになっているのが,地域の方が学校に来ていただけない,企業が訪問を断るという,これが一番大きなネックになっておりますので,例えば,リモートで企業紹介をする仕事維新に変えるとか,そういった工夫が必要になってくると考えております。 ○1番(山口仁美君)  やはり地元を知るという機会が非常に減っていくというような懸念があります。とはいえ,ウィズコロナの時代ですので,新しい生活様式に合わせて自分たちのほうも変わっていく。そして,どのようにしたら子供たちにこの地域を知る,自分を知る,それから職場を知るということを実現ができるのかということについて関係団体,それから今までお付き合いのあるいろんな職種の方々にお願いをしながら,実施を模索をしていっていただきたいと思います。また,この件に関しては,ほかの課の協力がなくては進まないものと認識をしております。まずは教育委員会内での実現イメージといったものを,ぜひ固めていただいて,それから手段を実現するに当たって係る予算,人員配置もあろうかと思います。この点については,市長のほうにもぜひお願いをしたいんですけれども,必要があれば予算の振替や,それから必要に応じて予算措置をぜひお願いしたいと思いますが,いかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  コロナ禍の中で,子供たちに協働的な学びの場を提供し,そして霧島市の企業等を知っていただけば,これまでできたことを実現していくこと,非常に大事だというふうに思っております。少し話がそれるんですが,昨日,天降川小学校がPTAがあったようでございまして,修学旅行についての説明がありました。コロナの中でどういった形になるのかなと思っておりましたら,これまでは熊本とかに行っていたのが,1日目は愛甲議員が喜ばれるかもしれませんが,知覧の特攻記念館のほうに行くということ,そして2日目は,修学旅行でこれまでこんな取組があったのかなと。鹿児島市内で自由時間を作って,食事をどこで食べるということまで含めて集団行動を。自由時間がかなり長い時間取ってあって,そんな中でまた社会性を身につけていくということだろうと思います。それぞれの学校が様々な工夫をされているということを実感したところでございました。これからは,ウィズコロナの中で子供たちに,先ほど議員から御指摘があったような霧島市の企業を知っていただく,また霧島市のことを知っていただく,また様々な社会性を身につけていく。このことは非常に重要だと思っております。そのための取組としてできること,予算の振替,また新たな事業等もあろうかと思いますが,教育委員会としっかりと話をしながら進めていきたいと考えております。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  済みません,先ほどの答弁で私,紹介するのを忘れておりました。今度の12日,18日,小野小学校で青年会議所と協力したキャリア教育,小野っ子何とか,ちょっと名前が出てこないんですけれども,そういったキャリア教育に関する行事を行います。これは極めて全国的にも珍しい企画ということで,少しずつ新しい生活様式に応じて,こういった取組が広がっていくのではないかなと思っています。 ○1番(山口仁美君)  これ,ぜひ紹介を頂きたいなと思っておりまして,なかなかこの今コロナの時代ですごくできないことのほうが増えてきていて,何かどうしても,この議場の中の暗くなりがちなんですけれども,このJCと教育委員会のほうでやっていただく事業については同僚議員と一緒に,教育委員会の方も一緒に研究を重ねてきたものなので,こういった形で小さくても工夫をしながら実現をしていかれるっていうことに対して非常に敬意を表したいと思います。それでは,次のオンラインツアーの件に質問に入りたいと思います。これは非常に私としては,前向きな取組を期待したいなと思っているところなんですけれども,資料の10を御覧ください。先日,私,コロナ禍になってからオンラインで議員研修というのが非常に活発に,週に3回とか4回とかいうペースでいろんなところの議員さんと情報交換をしたりとか,そういう勉強の機会を得ているんですけれども,伊那市というところで,移住定住の促進担当課が実施したオンラインツアーというのに参加をしました。資料の10のほうを見ていただくと分かるんですけれども,ここが伊那小学校と非常に有名な通知表がない,チャイムが鳴らない,自然の中で教育をするような,普通の公立の学校なんですけれども,特徴的な取組をしてファンの多いところでもあります。ここの伊那小学校をキーワードにして移住定住を促進するためのオンラインツアーというのを実施されておりました。そして,私も参加した中で,この流れがすごくすばらしいなとは思ったんですけれども,まず,右側のほうに書いてありますとおり,市役所の移住定住の係が進行をしまして,画面がどんどん切り替わりをしながら進んでいく一時間半ほどの取組なんですけれども,まずは学校の生の子供たちの様子を中継をしながら子供たちに質問をしたりして,学習の様子であったり,生活環境であったり,この特色ある教育についてであったり,そういった説明がありました。その後,幼稚園のほうに移りまして,園長先生が園舎の紹介であったり,子供たちの様子,それから学校との連携についてといったことを紹介をされております。その後,生活範囲である商店街に行って商店の方とそれから移住者の方とで買物のことであったり,移住者の体験談であったりといったことをお話しされた後に,ここからが面白いんですけれども,不動産業者さんが出て来られまして,ここにある建物を御覧くださいと。建物の中を紹介しながら,ここはプロパンガスですとか,それからごみの出し方とか,そういった生活に関するお話をされながら,家賃相場はどのぐらいですというようなことをお話していかれました。最後に移住定住に関する補助金の御紹介であったり,窓口であったり,不動産情報はここにまとまっていますよという,空き家バンクですよね。そういった紹介があったりといった形で,あっという間に一時間半になりました。本市でも先ほど御紹介がありましたように,今まで九州内でも本当にトップレベルの移住の実績を誇っているかと思うんですけれども,ここでお伺いしたいのが,移住定住政策における行政が担う主な役割とは何なのかといったことを改めてお伺いしたいと思います。 ○市長(中重真一君)  行政が担う役割としては,この伊那市の例を見ましても,学校,学びの場,また商店,買物,そして住む物件,そういったそれぞれいいものを皆さん持っているわけですけど,それを取りまとめて知っていただくような,ここの連携をするというのはなかなか難しいところがあろうかと思います。霧島市におきましても都会から比べれば不動産物件,大変安いですし,また買物はすごく便利なところもありますし,また学びの場等もございます。それぞれが個々を宣伝してもなかなか移住には結びつかないわけでありまして,その全てがセットになって移住に結びついていこうかと思います。横の連携を作り,それを取りまとめて,それをPRしていく。それが行政の仕事になってこようかと思います。 ○1番(山口仁美君)  学生と一緒に,移住定住とかに興味のある地域の方とお話をする機会がありました。移住後にトラブルになるケースというのは,やはり思っていたよりお金が掛かったとか資金的な面であったり,地域の慣習・風習それから人になじめなかったということであったり,事前の予想と違うことを原因とすることが多いのではないかと思います。あともう一つは,移住したら終わりではなくて,地域に溶け込んで初めて定住をしていただけるものではないかと思います。現在,中山間地域の中でも移住定住者の受入れに積極的に取り組む地域というのは非常に多いのではないかと思うんです。市民であっても知らない,ぜひ知っていただきたいようなわくわくするような特色のある学校も多数あると思います。学校教育課のほうにお尋ねしたいんですけれども,一部そのような特色のある学校があれば御紹介いただいてよろしいでしょうか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  特に小規模,特認校と言われる学校には,大変特色ある,地域を巻き込んだ教育が行われていて,全校生徒のほとんどが特認生徒という学校もあります。また小浜小学校では,これは大変有名ですけれども,錦江湾でカヌー漕艇を約3kmですかね。こいで行くとか,ほか,昨年ですけれども内閣府の青年国際交流事業地域コアリーダープログラムということでフィンランド,イタリア,オランダの3か国から9名の研修生が来られて,和太鼓の演奏であったりとかミニ発表会であったりとか,そういった世界とつながるような活動を行っているところもありますし,稚鮎の放流,正に地域の方々の力を借りて,梅ちぎりであったりとかジャガイモの収穫,米作り,しめ縄づくり,そば打ちなど,これは川原小学校ですけれども,そういった活動をしている学校がたくさんございます。 ○1番(山口仁美君)  やはり地域住民の方の主体的な活動であったり,学校の活動というのは,非常に魅力に映るのではないかと思います。資料の11に長野日報の記事を二つ御紹介してありますが,ネットで町巡り,子育て世代移住促進というものであったり,移住促進にママ目線,伊那市の5人がガイドを作成したというものであります。私がこのオンラインツアーに参加をしたときに,一番心を打たれたのはこの町が好きですと,それからぜひおいでと話してくれる地元の方の生の声でした。やはり生活者目線での発信だったり地域住民との関係づくりというのは,その移住定住は何のためにあるのかと考えたときに,やはり今後の活性化に非常に重要になってくるのではないかと思います。ですので,今後,移住定住の政策を推進していくに当たって,住民主体の形を尊重しながら希望する地区があれば,住民主体となったこのような取組を実施していければいいのではないかと思います。最後に,今年は執行残の振替など,まずモデル的な取組ができないかということをお伺いして終わりにしたいと思います。 ○市長(中重真一君)  冒頭,答弁で申し上げましたように,竹子地区におきましては地域おこし協力隊の方の発想だったんでしょうか,霧島茶を飲みながらオンラインで語り合う第1回霧島市オンライン茶話会を開催する予定となっております。これから東京一極集中を少しでもなくし,地方に人が来る時代が,より進んでいこうかと思います。その中で霧島市,その受皿としてほかの地域に負けない資源をたくさん持っていようかと思いますので,特にこのコロナ禍でピンチをチャンスに変えるような取組として,積極的に移住が進むような,予算が掛かるもの掛からないもの,地域のお手伝いをしながらといったようなものいろいろあろうかと思いますが,より霧島市に対する移住が進むようなものについて,みんなで知恵を出し合って取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(阿多己清君)  以上で,山口仁美議員の一般質問を終わります。次に,14番,有村隆志議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○14番(有村隆志君)  公明党霧島市議団の有村隆志でございます。ただいま,議長の許可を得ましたので,順次発言をさせていただきます。このたびのコロナウイルスにより亡くなられた方に心からお悔やみを申し上げます。新型コロナウイルスが発生し,日本でも多くの方が感染しました。不要不急の外出の自粛が求められ,経済は戦後最大の落ち込みとなりました。現在,今,少しずつではありますが経済活動が元に戻ろうとしています。本格的にはワクチンが必要と考えます。政府は8月28日,新型コロナウイルス感染症に関して,秋・冬に向けた今後の対策を取りまとめました。公明党の主張が随所に反映されました。対策では2021年前半までに国民全員分のワクチン確保を目指すと表明,ワクチン確保に関して政府は既に米国や英国の製薬大手と供給を受けることで基本合意している。公明党は国会審議で災害開発品も含めた確保に向けて,予備費活用の方針を政府側から引き出すなど積極的に尽力しました。引き続き有効性と安全性の確保を大前提に国民が安心して接種を受けられるよう決定した。対策によると身近な地域で接種できる仕組みや健康被害が出た際の救済措置の確保を国の主導で図る。健康被害の賠償で製造販売業者等に生じた損失を国が補填できるよう法的措置を講じる。そのほか検査体制,医療提供体制が入っております。さて,今回の新型コロナウイルスの感染拡大の長期化と私たちはどう向き合うべきかについて共感する新聞記事がありましたので御紹介します。それはNPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長東大特任教授湯浅誠氏は今日をしのぐ,明日を開くを提唱されている。今日をしのぐは生活危機の進行に歯止めをかけ,生活の崩壊を防ぐ。フードパントリーや宅配などを行っていると。明日を開くコロナからの復興,行政や企業と連携して誰も取り残さない地域を目指す新しい日常を考える上で,平時と非常時の反復そのものが新たな日常とも言える。重要視されるのが地域の存在です。自分の周囲に非常時のセーフティネットを築くためにもいかにして平時のつながりを作っていけるかが,この新しい日常を送る上での大切な視点となります。地域のつながりを豊かにする起点となって共々に信頼関係を広げていきたいと述べられておられます。それでは,通告に従い,質問をさせていただきます。まずはじめに,新型コロナウイルスの感染症に伴う支援策について,1,公民館や自治会活動のリモート会合に支援できないかお伺いします。2,遠隔手話サービス等の支援事業の推進ができないかお伺いします。緊急事態宣言が解除されて3か月がたちましたが,多種多様な業種で経営の厳しさが続いています。今後強靭かつ自律的な地域経済を具体的にどう進めるのかお伺いします。道路整備についてお伺いします。県道大川原小村線,口輪野・野坂間の道路整備について,落石対策についてお伺いいたします。3,消防車両等の廃車についてですが,中古自動車として売却する考えはないか。以上で,壇上からの質問を終わります。答弁によりましては,再度質問をお願いいたします。 ○市長(中重真一君)  有村議員から3問の御質問がありました。1問目の3点目は私が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁します。1問目の新型コロナウイルス感染症に伴う支援策についての3点目にお答えします。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて,本市は,これまで独自の経済支援策として,厳しい経営状況にある市内飲食店等の資金繰り等を支援する飲食店エールプロジェクト,事業の継続が困難になっている市内中小企業者等や厳しい経営状況にある肉用牛農家等を支援する事業継続支援給付金,宿泊が落ち込んでいる市内のホテル・旅館を支援する,いざ霧島3万人キャンペーンを実施してきたところであり,現在は,大幅に減少している観光客の誘客対策として,本市への修学旅行を助成対象とする,スクールトリップin霧島20,000人キャンペーンを実施しています。今後は,プレミアム付商品券事業の実施により市内の消費を喚起することとしており,現在,商品券の引換券に係る申込みを受け付け,9月下旬頃から引換券を発送する予定であり,商品券の利用期間については,本年10月1日から来年3月31日までとしています。また,消費が落ち込んでいる農林水産物等の消費促進とPRを図るため,市内産の農林水産物等を販売する霧島市農商工連携がんばろう市も開催する予定です。今後も,国や県による経済対策の動向に注視しながら,コロナ禍で疲弊した地域経済の活性化に向け,霧島商工会議所,霧島市商工会等との連携を図りながら,必要な対策を講じてまいります。 ○市民環境部長(本村成明君)  次に,1点目にお答えします。本市は,全国的に新型コロナウイルス感染症が拡大し始めた本年2月以降,感染症拡大防止の注意喚起文書等を地区自治公民館長や自治会長に6回,NPO法人の代表者に2回送付し,地域での活動等に伴う感染の防止に努めてきました。また,地区自治公民館長や自治会長等の皆様も,年次の総会や役員会等の中止や延期など,様々な感染防止対策に協力してくださいました。なお,緊急事態宣言の解除後は,3密の回避やせきエチケット,手洗い励行などの基本的な感染症予防対策を遵守し,感染防止と地域活動の両立に取り組んでいただいています。公民館や自治会活動におけるリモート会合を支援していくためには,機器や通信環境等の整備のほか,機器を操作する各参加者等への技術講習も必要であり,講習会で講師と受講者や受講者相互の距離が近くなり,いわゆる3密になることも考えられますことから,今のところ,実施は難しいのではないかと考えております。今後も,地域の活動における感染防止と活動の活性化を支援してまいります。 ○保健福祉部長(西田正志君)  次に,2点目にお答えします。新型コロナウイルス感染症拡大を受け,国が補正予算により遠隔手話サービス等を利用した聴覚障害者の意思疎通支援体制の強化事業を実施することとしたことに伴い,県は,聴覚障がい者が,新型コロナウイルス感染症に感染した疑いがあり,手話通訳者等を同行させて医療機関等を受診することが困難な場合に,スマートフォンやタブレットを使用して手話通訳者による手話通訳を受けることができる遠隔手話通訳サービスを9月2日から開始したところです。なお,このサービスは,災害が発生した際などにも利用することができます。本市としては,当該サービスの利用により,手話通訳者等の感染防止や移動時間の短縮,また,緊急時における迅速な対応が可能となることから,聴覚障がい者への周知を図り,利用の促進に努めてまいります。 ○建設部長(猿渡千弘君)  2問目の道路整備についてお答えします。県道大川原小村線の落石対策については,国分平山地区の地域まちづくり計画による要望を受け,今年度,県に対して要望を行っています。県によると,本市の各地区から,道路整備等に関する要望が多数提出されているため,今後,各地区の要望内容等を精査した上で,当該落石対策の実施の可否についても検討していくとのことでした。市としましても,当該道路は,特認校である平山小学校の通学路にもなっており,地域住民の生活道路として利用されている重要な道路であることから,可能な限り早期に道路整備を実施するよう,県に対して強く要望してまいります。 ○消防局長(喜聞浩志君)  3問目の消防車両等の廃車についてお答えします。本市の消防車両等の処分は,廃車を前提としていることから,解体業者等を指名した競争入札による売却を行っています。これは,平成16年に総務省消防庁から通知された処分方法であり,当該通知は,緊急車両を模した車両テロの防止を目的として,当該車両の処分及び盗難防止の周知徹底を図ったものであり,その中において,解体等を前提とした抹消登録の手続,名称表示の消去並びに赤色灯,サイレン及び無線機の撤去を行うこととされています。また,消防車両等を中古自動車として販売することについては,県内の他の消防本部においても実施している例があることから,今後,これらの情報収集を行いながら,廃車以外の方法による処分に関しても検討してまいります。 ○14番(有村隆志君)  それぞれ回答を頂きました。まず,順番がちょっと少し変わりますが,消防車両のほうからよろしくお願いします。消防車両等の廃車について,他市で売却,県内で売却しているとのことですが,県内の例は何例ぐらいあるのですか。 ○消防局次長兼総務課長(堀ノ内剛君)  県内20消防本部ありますけれども,9消防本部で中古車としての売却を行っているようです。 ○14番(有村隆志君)  分かりました。前例があるということですので,ぜひ検討していただきたいと思います。これはちょっと繰り返しになりますけれども,現在の廃車基準はどうなっているかお伺いします。 ○消防局次長兼総務課長(堀ノ内剛君)  現在の廃車処分については,局長答弁のとおり,平成16年に総務省消防庁から通知された処分方法で解体を前提とした登録抹消の手続及び名称の表示の消去並びに赤色灯,サイレン及び無線機の撤去を行うとしております。 ○14番(有村隆志君)  聴いた話では,必ずしも外さなくてもいいのではないかというふうにお聴きしたんですが,そこは,それが前提ということになるんですかね。繰り返しでごめんなさい。 ○消防局次長兼総務課長(堀ノ内剛君)  中古車で販売している消防本部に確認を取ったところ,特に,悪用防止として必要不可欠な名称表示の消去,赤色灯,サイレン及び無線機の撤去を行い,緊急車両として使用できないよう処置を講じて売却しているようです。 ○14番(有村隆志君)  これから,去年から今年にかけて予想される,そういう売却が可能と思われるのは何台くらいございますか。 ○消防局次長兼総務課長(堀ノ内剛君)  消防車両の処分につきましては,令和元年度に高規格救急自動車1台,消防団車両の消防ポンプ自動車2台,消防小型動力ポンプ付普通積載車3台,計6台を処分しております。また令和2年度は高規格救急自動車1台,救助工作車1台,消防団車両の消防ポンプ自動車2台,消防小型動力ポンプ付普通積載車3台の計7台を予定しております。 ○14番(有村隆志君)  それぞれこれだけあるわけですので,ぜひまた検討していただいて,それをまた次に有効に使えるものは,使えるという言い方はおかしいですけれど,そういう需要があるのであれば,それを検討していただきたいと思います。この救急車について,市内でどこになるか分かりませんけれども,例えばそういったものをお使いになりたいというところがあった場合は優先的に売却ということはどのように考えられますか。 ○消防局長(喜聞浩志君)  現在,平成26年から海外へ消防車両を寄贈するというような事業が行われております。これにつきましては国際協力ということで取り組んでいる事業でございます。今,議員のおっしゃるように特定の病院へ売却若しくは無償譲渡というようなことになりますと,当然,社会貢献につながる取組でなければならないということもございますので,その件につきましては今後しっかりと検討していきたいと思っております。 ○14番(有村隆志君)  ぜひいろんな意味で検討をしていただいて,有用に利用していただけるように,どうか今後も検討していただきたいと思います。次に移ります。次に道路整備についてでありますが,写真を出していただいていいですか。1番目を出していただけますか。二つ出していただきましたけれど,お聴きしたところによりますと平成30年の台風災害で落石があったということで,ちょっと見にくいかもしれませんけれど,そういう崖があるということでございます。このように多くの崖からまだ落ちてくる可能性があります。この道路は,答弁でも頂きましたけれども平山小学校通学であり,また地域の生活道路であります。早急な対策が求められますが,県との協議はいつ頃されたのかお伺いします。 ○建設施設管理課長(園畑精一君)  この落石につきましては,昨年度,令和元年度に発生しております。その落石の連絡を受けて,県のほうには連絡いたしまして,すぐ落石の看板も設置はしていただいております。県への事業要望というのが毎年8月から9月にあるんですけれども,その時期を過ぎておりまして,今年のまちづくりでもまた要望がありまして,令和3年度の要望として今年度挙げたところでございます。 ○14番(有村隆志君)  時期がずれていたので遅れたということでございますが,私が言いたいのは,このように生活道路が県道であるというときなんですが,市道であればすぐしていただけたのかなというふうな気がするんですけれども,思うようにいかないのではないかなという思いがしています。いつまでもそのままということはないと思いますけれども,こういう協議が難航した場合,することもあるかと思いますが,そのようなときの対応というのはどのように考えていらっしゃいますか。 ○建設施設管理課長(園畑精一君)  答弁でもありましたけれども,実際,来年度要望というのも本市から,霧島市内52か所要望しております。その中で継続的にやっている場所とかそういうのもございます。答弁でもありましたとおり,早い実施ができるよう,強く県には要望していきたいと思います。 ○14番(有村隆志君)  どうかよろしくお願いします。これは提案なんですが,今後,このような県道で市民の生活道路である場合は,県との協議は欠かせないわけでありますが,年次的に整備計画を協議し災害があるからではなく,整備を進めるべきと私はかねがね申し上げているとこでございますが,よく言われることですが,放置すればもっと被害と経費が掛かるということだと思います。写真をもう一回出していただけますか。2枚目のこの写真が,今回の7月の雨で少し斜面が崩落した所の写真で,もうすぐにここは業者の方が落石を撤去していただいて,通れるようにはなっているわけですけれども,こういったところが,もう次が見えているのではないかと。副市長はこのことについて,今後こういった大事な生活道路なので,それをしっかり年次的,計画的にでも県のほうにお伝えするような,協議会をするということなんですけれども,そこらを。特に今,この道路については以前から少しずつ手を掛けられていたというような道路だと思うんです。ここをちょっと一時していただけないのかなというような感触を受けていますけれど,副市長としてどのようにお考えでしょうか。 ○副市長(内 達朗君)  大川原小村線,私も何回か通ったことございます。幅も狭くて片側が急な崖であったかと思います,この区間。今回,幸い被害はなかったわけでございますけれども,本来であったらおっしゃるように道路改良があれば,安全な道路になるんですけれど,似たような道路がたくさんございますので,なかなか全面的な改良は厳しいのかなと考えております。ただ,安全対策は早急にしないといけないので,先ほど課長が申しました落石対策については県に要望しております。それについては,また機会を捉えて継続的に要望してまいりたいと思います。また,ちょっとこれは感じたところですが,すれ違いとかもあれば大変ですので,一時的な待避所とかそういうのも併せて要望できたらなと考えているところでございます。 ○14番(有村隆志君)  ぜひ,そういった点からも進めていただければというふうに強く要望します。次に移ります。新型コロナウイルス感染症に伴う支援策の1番目でございますが,公民館や自治会活動にリモート会議支援はできないか。地域では基本的には顔を見てお互いのコミュニケーションが大事だと,私もそう思います。また,居場所としての個人と集団の正に一番大事な接点であります。これからいろんな活動には,これからですけれども,リモートやAIの便利なもの,各自治会が希望された場合の対応はどのようにお考えでしょうか。 ○清掃センター整備対策監兼市民活動推進課長(池田宏幸君)  公民館の施設整備補助金の中でOA機器等の整備についても補助を致しておりますので,そういう中で,公民館で使用されるパソコンを購入されるですとか,あるいは公民館でWi-Fiの環境をおつくりになるとか,そういうようなことで一定の金額を超えるようなものであれば,6割補助の対象にできるのではないかというふうに考えております。 ○14番(有村隆志君)  これからの時代,コロナ後については後戻りができないのかなというふうに思いますので,ぜひそういうことがあった場合は対応をよろしくお願いいたします。次に,遠隔手話サービス等の支援事業の推進ということで,今回,平時から何人かの議員からもお願いがあったところでございますけれども,今回,県からということではございますが,一歩前進したのかなというふうに,良かったことだというふうに考えております。これについては今後,周知徹底をしていくということでございますが,平時にも何とかできないかというふうには考えているところでございます。これは本当,先ほどではないけれど,LINEを持っていらっしゃればすぐできるのかなというふうな思いもありますけれども,このことを思うと,ぜひ,何とかこれをもっと平時も使えるようなふうにできないかなと思うんですが,今までこのことについてなかなか進まなかった理由はWi-Fi環境がなかったからだということがよくおっしゃるんですけれど,まずはこのことについて県が事業をされたということですので,担当課としてはその周知徹底ということですが,どんな形でのものかちょっと御紹介していただけますか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  議員から資料を提示いただいておりますので,今,提示いただいている書類に基づきまして簡単に説明をさせていただければというふうに思います。まず,御利用いただくためには,この県の機関であります視聴覚障害者情報センターに登録を行っていただくことになります。登録方法と致しましては,先ほどありましたとおりスマートフォンあるいはタブレットにより登録が可能でございます。センターに登録をしていただきますと,あとは実際に御利用されるときに通訳依頼のための利用申請を御利用をされる前日までにセンターに行っていただきまして,通訳を御利用される日時において,実際に病院とかそういう利用される場所におきまして,通訳を希望される状況でアプリを起動させていただきますとセンターとつながりますので,そのセンターに在籍している手話通訳者のほうから遠隔での手話通訳を受けられるという流れになっております。図の右側にありますけれども,スマートフォンやタブレットをお持ちでないという方につきましては,情報センターから市のほうに貸出し用のタブレットを配備されるとなっておりますので,事前に市役所の窓口に端末の貸出し依頼を行っていただきますと,貸出しできるという状況でございます。利用のイメージ図でございますけれども,実際にこの通訳,遠隔手話通訳のサービスを受けるための御本人様の利用負担という部分につきましては,通訳料は無料ということで,ただ,通信に係る費用については自己負担という状況になっているようでございます。答弁のほうにもあったんですけれども,新型コロナウイルスの感染症拡大を受けてのサービスでございますので,通常時での利用は難しいということでございます。 ○14番(有村隆志君)  こういう非常時に使えるものができたということは本当によかったなというふうに私も思っているところです。これを平時も使えるようにということで市長にお伺いしますけれども,この需要というのは県内ではたくさんあるのではないかなというふうに思うんですが,であれば,市長のリーダーシップで県内の市町村にも呼び掛けて,共同でそれを常時行えるような提案というのは,突然お話しますけれども,そういうのも今後,市でやるのが厳しければ,そういうのもどうかなと思ったところでございますが,その辺については,突然で言っていなかったんですけれども,どうでしょうか。 ○市長(中重真一君)  手話通訳者を利用した方法もあろうかと思いますし,今後,ITを利用したITのツールを使ったやり方等もあろうかと思います。聴覚障がい者の方が病院であったり,様々な所で不自由さを感じることがないように,今回はこのコロナ対策ということでこのような制度が始まったわけでございますが,今後,IT等の活用等も含めながら検討していきたいと思います。 ○14番(有村隆志君)  そのようにぜひ御検討をよろしくお願いします。次に,強靭かつ自律的な地域経済を具体的にどう進めるかの質問ですけれども,本当にこの厳しい状況だと思うんですが,この経済状況の中で融資を受ける事業者は多いと思うんですけれど,セーフティネット利用状況についてはどんな状況でございますか。 ○商工振興課長(池田豊明君)  国の融資による資金繰りの支援になりますが,9月9日現在になります。3月から9月までの件数になりますが,セーフティネット4号,これは売上減少が20%以上の対象になります。これが57件,セーフティネット5号,これが5%以上の売上減少の対象の事業者になりますが116件,機器関連保証,これが15%以上の売上減少の事業者に対する支援になりますが562件,合計で9月9日現在で735件の申請が上がっております。その735件の売上減少の平均になりますが,平均では41.8%の減少という形で出ております。 ○14番(有村隆志君)  本当に厳しい状況だなというふうに思います。私だけではないと思います。本当にそういった企業の方の支援というのは大事ではないかというふうに思うところでございます。それでは,観光業というのは広い産業とおっしゃいます。今回,GoToキャンペーン等の事業による効果についてお伺いしますが,今現在,実績はどのようかお示しください。 ○観光PR課長(寳德 太君)  現在,コロナ禍でございます。観光関連産業に対する支援策としましては7月22日から国のGoToキャンペーン,6月13日から県のディスカバー鹿児島キャンペーン,7月1日から本市のいざ霧島3万人キャンペーンやその他誘客事業が既に実施されているのは御存じのことと思います。その効果としましては,現在のところ,本市全体で精査されたきちっとした統計はございませんが,先日開催されました霧島温泉旅館協会の定例会で報告がありました。対前年比で5月が約6%,6月が約25%,7月が約53%,8月が約58%となっております。だんだん上向き傾向にはあると。そのようなことから各キャンペーンの一定の効果が出てきているものと認識しております。
    ○14番(有村隆志君)  対策を打ったことが結果,こういう形に出てきているのかなというふうに感じるところでございます。今日の読売新聞では,GoToキャンペーンが東京を来月追加というのが新聞にも躍っていたところでございますが,この等々の取組,それを含めた更なる支援策に,観光用への支援策についてどう進めるか,その辺はどのようにお考えですか。 ○観光PR課長(寳德 太君)  先ほども答弁いたしましたが,上向き傾向ではあるんですが,それでもまだ6割弱です。今後については,更なる支援策は必要不可欠と考えているところです。今後は,先般8月の臨時議会で可決されました様々な事業を実施する予定ですけれど,その中で主なものについてちょっと説明したいと思います。まず,カムバックToいざ霧島キャンペーンですが,新型コロナウイルス感染症だけでなく,鹿児島国体の延期もございました。そのようなことの影響を考慮しまして,GoToキャンペーン,その他キャンペーンも含みますが,それらのキャンペーンを利用して来られた宿泊者に対しまして,紅葉の時期,それ以降に利用できるキャッシュバックチケット1万円を5,000名分,3万円を100名分用意しまして,これを抽選をした上で宿泊された方々に送付いたしまして,本市へ再度来てもらうために再訪を促進したいと考えております。これにつきましては,来週9月14日から開始する予定です。なお,このキャンペーンにつきましては,当初は宿泊に対する割引を考えていたんですが,先に実施した3万人キャンペーンがキャッシュバック方式だったことで非常に好評だったこと,宿泊客も宿泊施設も複雑な手続がなくなること,観光案内所で換金することで経済波及効果が図られること等を考慮しまして,急遽,キャッシュバック方式に変更いたしております。次に,フォロー&リツイートキャンペーンですが,観光協会内にある,いざ霧島キャンペーン実行委員会の公式アカウントをフォローしてもらった上でリツイートした方の中から,霧島ガストロノミーブランドの認定品から厳選した特産品を1,000名にプレゼントするものです。これについても来週9月14日から開始します。さらに,7月1日から受付を開始しておりますスクールトリップin霧島10,000人キャンペーンについては,既に予算を2万人まで拡充しております。9月10日現在で57件,延べ6,182名の申込みがございます。今後も本市の観光協会や県の観光連盟,県内各自治体と情報共有を図りながら誘客促進に努めてまいりたいと考えているところです。ちなみに,県内の各自治体というのは,主に鹿児島市,指宿市,南九州市です。それぞれ助成制度を設けたり情報共有を図ったりしたこともありまして,現在,県内の修学旅行の申込みが多数ございます。この4市の中で相互交流が図られながら波及効果が期待できるものと考えているところです。 ○14番(有村隆志君)  様々な施策が有効にできるようにしっかりと周知徹底をしていただいて,このキャッシュバックについては本当に好評であったということを私も聴いております。本当に行列ができるほど観光協会の所に並んでいたよというのをお聴きしているところでございますので,強力に宣伝して観光産業の市場にぜひともお力を貸していただきたいと思います。それから新しい生活様式に対応したビジネス展開支援事業の販路拡大の申請状況と今後の取組についてお伺いします。 ○商工振興課長(池田豊明君)  新しい生活様式に対応したビジネス展開支援事業についてお答えいたします。この事業は新型コロナウイルス感染症が事業環境に及ぼす影響を克服するために,市内中小企業が取り組む感染防止対策及び販路開拓事業について,その経費の一部を助成するものです。感染防止対策につきましては,業種ごとに作成されましたガイドラインに則し,新しい生活様式に対応した店舗づくり等を下支えするものであります。販路開拓等につきましては,コロナ禍においても困難に立ち向かい新しい事業にチャレンジする事業所を強力にバックアップする目的で行うものです。補助率につきましては,3分の2の補助でありまして,感染防止対策は限度額30万円,販路開拓は限度額50万円としております。制度の周知としまして,8月28日に市ホームページへ掲載後,各総合支所等に申請書類の一式を設置しております。また自治会文書にチラシの班回覧,あと,商工会,商工会議所会員のほうへチラシの配布,また観光連盟等のほか22業界の団体のほうもチラシの配布をしております。また先日,事業者を集めた県の説明会場にてチラシ等を配布して周知等を行っているところです。昨日までの申請件数になりますが,申請件数は10件あります。感染防止対策が2件,販路開拓等が8件となっております。今後はやはり周知等は大事だと思っているところですが,問合せ等で工務店からの問合せ等もあります。改修を行うところということで問合せが来ているんですが,そういったところにも周知ができるような形で取り組んでいきたいと思っております。 ○14番(有村隆志君)  これから本当にたくさんの企業の方が努力をされて,新たな収入源また方向を変えたり,また今あるお店,それから仕事を強力に進めていこうと努力されている方がいっぱいいらっしゃいますので,どうかぜひ,その方に寄り添って支援をしていただきたいと思います。それでは,市長にお伺いしますが,それでも今,観光業,いろいろやりましたけども,かなり厳しい状況もございます。今からいろいろなキャンペーンやっていただいて上向いてくるということで,できれば100%を超えるような本当ににぎわいの町にということの思いがありますけれども,それでも厳しいと。もしなった場合,市長は今後どういうタイミングで追加の支援を行うつもりか,また,コロナの影響で今後,高校生,大学生の就職が厳しいと思うんですが,どのように考えていらっしゃるかお伺いします。 ○市長(中重真一君)  これからの支援策につきましては,スピード感を持って行わなければいけないといった面と,先ほど説明もありましたように,今,国においてはGoToトラベル,GoToイート,また,県においてもディスカバー鹿児島キャンペーンであったり,様々な施策を国・県も行っているところでございます。そういった中で一緒に行うことで効果が倍増するもの,また,余りにも重なり過ぎてもいけないといった部分もございます。そういったところをしっかりと見極めながら,霧島市にとって必要な支援策というものを今後もしっかりと市役所内で研究していきたいと思っております。また,就職支援等につきましても今年度のリクルートの今の学生たち,大変な部分があろうかと思います。ここに関しましては,恐らく企業等も考えていらっしゃると思うんですが,今年度の採用,来年度まで含めて,単年度ではなく来年度まで含めた上での採用等も出てくるのかなという気が致します。そういったところにしっかりと対応ができるように,市としても企業等からの採用等の要請等がありましたら,しっかりとそれに応えていきたいと思っておりますし,入ってくる様々な情報について各学校,教育委員会とも連携をしながら学生が就職に困らないような,そういった体制づくりというものも取っていきたいと考えております。 ○14番(有村隆志君)  市長からも新たな企業の進出があって契約もしたということでございます。また,霧島市には中小企業がたくさんございます。そういう人材をできるだけ多くの方を市内に残していただけるようにぜひ努力をお願いいたします。それと最後,何回も言うようですが,市長,本当に厳しいコロナの状況でございます。本当にただでさえと言ったら申し訳ないんですけれど,仕事も黒字倒産というよく言う話ですけれども,もうこの機会にやめようということになりかねない状況もございますので,仕事はあるけれど,もうなかなか厳しいというところもあったりするやにも聴いていますが,経済的にコロナで辞めようということのないように,しっかりとこの12月以降に厳しくなったときにスピード感を持って対策を打ってもらいたい。もう一回お聴きします。どうですか。 ○市長(中重真一君)  私たちができるいろいろな取組ということもあろうかと思います。夜の懇親会等も,もう春,4月と5月とほぼ中止になっていたものを,私は職員にも同じ職場で仕事をしている職員同士が夜に懇親会,飲み会をするのがいけないという理由はないですよねというようなことで,積極的にというか,その際は例えば子供が帰省をしてきたとか,いろいろそういったことには気を付けながら,ぜひ,霧島市の商店街,そういった飲食店にみんなで出てほしいといった話,また,家族,家で家計のこと等もあろうかと思いますが,家族で食事に行ってほしいといったような話をよく職員にもしているところでございます。そういったのが私たちがすぐにできる取組かと思います。4月,5月,6月の3か月,内部留保で何とかもった,その後7月,8月,9月,そしてその後と。これからが本当にそれぞれの事業所が厳しくなる時期だというふうに考えております。その中で先ほども申し上げましたように,国・県がどういった対策を打つのか。その中で霧島市として,どういった支援策が必要なのかということをしっかりと検討しながら,霧島市一丸となってコロナに打ち勝って,新しい生活様式の中で霧島市が,経済がしっかりと回るように取り組んでいきたいと考えております。 ○14番(有村隆志君)  しっかり取り組んでいただくことを要望しまして,私の質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,有村隆志議員の一般質問を終わります。ここで,しばらく休憩いたします。             「休 憩  午後 0時06分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時05分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,23番,下深迫孝二議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○23番(下深迫孝二君)  23番,市政会下深迫でございます。ただいま,議長の許可を頂きましたので,さきに通告いたしました2点について質問いたします。その前に,台風10号により死亡された方や被害を受けられた皆様にお悔やみやお見舞いを申し上げます。また,停電も県内で6万世帯に及び,そのほか農作物の被害等も多く,ビニールハウスや畜舎等の被害も出ているようですが,一日も早い復旧を願うものであります。それでは,質問に入ります。1点目に本市の補助金制度について質問します。一つ,地区自治公民館及び自治会に対する補助金制度はどのようなものがあるか伺います。二つ,補助金制度の設立年度と改正されていれば,その経緯はどうなっているのか伺います。三つ,地域のボランティア中の事故の補償はどのようなものがあるのか伺います。四つ,年間補助金として支出している金額は幾らか伺います。五つ,個人に対する補助金制度はどのようなものがあるのか伺います。六つに,移住定住による補助金の実績と効果はどのようかお伺いを致します。2点目に,ブロイラー農場について質問いたします。ブロイラー農場は民間や全農系などで経営されているもので,市との関係はないように思われることと思いますが,実は関係があると思っています。一つに,会社の加工工場や農場が本市にあります。二つに,会社の増設に当たっては,補助金の支出も行います。三つに,合併前ではあれ,市に進出してこられた企業であります。四つに,固定資産税や従業員の皆さんの所得税など納税をしていただいております。五つに,私の自宅周辺に直線で言いますと約1km圏内に3万鶏舎8農場,6万鶏舎1農場があり,約2か月ぐらいで出荷をされ,その後,鶏舎の清掃や水洗いをし,また消毒などされて次の入荷をされると聴いております。昨年,工場の増設をされるということで,調印式も行われたわけですので,今後,農場の増設や新設もあるのではと思い,質問に至ったところです。以上,壇上からの質問と致しますが,答弁によりまして,自席からの再質問をお願いし,壇上から終わります。失礼いたしました。質問の中でブロイラー農場の数は幾つか,1点目。2点目に本市では昨年,工場増設で補助金も支出されると思うが金額は幾らか。3点目に農場に対する市の指導はどのようにされているのかお伺いを致します。 ○市長(中重真一君)  下深迫議員から2問の御質問がありました。1問目の6点目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。1問目の本市の補助金制度についての6点目にお答えします。本市では,平成20年度に,全国に先駆けて移住定住の促進に係る補助制度を創設し,令和元年度における,ふるさと創生移住定住促進補助金の実績額は6,298万5,000円で,92世帯287人の方が移住されています。また,これまでに本制度を活用して中山間地域に移住された方は,令和元年度末現在で,延べ478世帯,1,333人に達しており,経済的な波及効果を含め,地域の活性化や人口減少の抑制に一定の効果があったものと考えています。このような中,より一層,中山間地域への移住定住を推進していくことを目的に,従来は,中山間地域の一戸建て民間住宅への転入者に限定していた家賃補助を,令和2年度から,中山間地域のアパートや公営住宅まで対象を拡充するとともに,国分・隼人地区の市街地から中山間地域へ転居する市民もその対象に加えました。さらに,中学生以下の子供がいる世帯が住宅の取得や増改築をした場合に支給していた扶養加算金については,若年・子育て加算金と改称した上で,その対象者を40歳未満の夫婦世帯又は高校生以下の子供がいる世帯にまで拡充したところです。今後も,移住定住に係る相談体制等の充実を図るほか,豊かな自然や温泉,食などの豊富な地域資源とともに,空港や高速道路,鉄道などの恵まれた交通インフラ,また,超高速ブロードバンドの整備による更なる生活基盤の充実等,本市の魅力を積極的に情報発信し,都市圏などからの移住定住につなげてまいります。 ○市民環境部長(本村成明君)  次に,1点目にお答えします。本市は,市民参画でつながる地域社会の形成を推進しており,地区自治公民館や自治会等を対象とした補助制度を設け,自主的な活動を支援しています。具体的には,主に施設整備等を支援する霧島市地域振興補助金に6事業があり,集会施設の新築や修繕等の経費を助成する地区自治公民館等の集会施設等整備事業,運動広場やスポーツ備品の整備等の経費を助成するスポーツ施設等整備事業,簡易給水施設の新設及び補修等の経費を助成する簡易給水施設等整備事業,集落等の共同墓地の安全対策等の経費を助成する共同墓地環境整備事業,コミュニティ無線基地局の新設や修繕等の経費を助成する無線・有線放送施設整備事業,地区自治公民館の運営経費を助成する地区自治公民館運営事業となっています。また,行事等の開催経費を助成する霧島市地区活性化事業補助金では,地域伝統行事の継承や地区住民の健康増進のための事業,高齢者・障がい者支援に関する事業,地域の環境美化活動,地区の活性化につながる活動を対象に経費を助成しています。このほか,地域まちづくり支援事業として,自らの地域の10年後の姿を描き,計画を策定することや,その実現に向けて活動することに要する経費の助成を行っています。次に,2点目にお答えします。霧島市地域振興補助金につきましては,合併以前からの制度を霧島市に引き継いだものであり,主な改正の経過としましては,地区自治公民館等の集会施設等整備事業では,令和元年度及び令和2年度に対象工事等の追加を行い,スポーツ施設等整備事業においては,平成24年度に対象工事等の追加及び平成28年度には一部の補助率の引上げを実施しました。また,簡易給水施設等整備事業では,平成24年度に一部の地域の補助率を引き上げたほか,同じく平成24年度及び令和元年度には補助金限度額を引き上げ,令和2年度には,一定の条件において,受益者負担額の上限を設定しています。このほか,無線・有線放送施設整備事業においては,平成25年度に一部の整備等の経費について補助率の引上げを行い,地区自治公民館運営事業では,平成26年度に補助対象の拡大及び平成28年度には均等割額の増額を実施しました。霧島市地区活性化事業補助金は,平成19年度に事業を開始しており,平成28年度には,複数の団体が共同で事業を実施する場合にも,本制度が利用可能となるよう改正をしたところです。地域まちづくり支援事業は,旧国分市が実施していた事業を市全域に拡大して,平成18年度から新たに実施しているものです。今後も,社会経済情勢の変化等も踏まえながら,市民の皆様の要望等を適切に制度に反映させ,地区自治公民館や自治会等の活動を支援してまいります。次に,3点目にお答えします。ボランティア活動中に発生した事故等に対しては,本市が加入している全国市長会や民間の保険会社の保険によって補償しています。このうち,市の主催行事に参加をしているとき又は市の管理下において市が呼び掛けたボランティア活動をしているときの事故に対する補償は,全国市長会市民総合賠償補償保険により,また,市民及び市民団体が行う市民活動のうち,計画的又は継続的な公益性のある活動をしているときの事故等の補償は,市民活動総合補償保険により対応しています。次に,4点目にお答えします。令和元年度における事業ごとの実施件数及び補助金額の実績は,霧島市地域振興補助金に関しては,全事業の合計が339件,1億1,119万1,600円であり,このうち,地区自治公民館等の集会施設等整備事業は75件,4,312万2,000円,スポーツ施設等整備事業は6件,195万4,000円,簡易給水施設等整備事業は4件,1,678万3,000円,共同墓地環境整備事業は6件,218万3,000円,無線・有線放送施設整備事業は159件,3,469万2,000円,地区自治公民館運営事業は89件,1,245万7,600円でした。また,霧島市地区活性化事業補助金は690件,2,112万2,000円,地域まちづくり支援事業は36件,445万2,000円であり,これら三つ全ての補助制度の合計は1,065件,1億3,676万5,600円でした。 ○総務部長(橋口洋平君)  次に,5点目にお答えします。本市の単独事業のうち,個人に支出しているものについては,ふるさと創生移住定住促進に関する条例に基づき移住定住者へ交付する補助金を始め,農業経営の発展,安定及び定着に資する農業用機械,施設等の導入又は整備を行う認定農業者や新規就農者に補助金を交付する担い手経営発展等支援事業補助金,老朽危険空き家等の所有者等に補助金を交付する老朽危険空き家等解体撤去工事補助金,通学距離が一定以上の児童生徒の保護者に補助金を交付する遠距離児童生徒通学費補助金などがあります。 ○農林水産部長(田島博文君)  2問目の本市にあるブロイラー農場についての1点目にお答えします。令和元年度の畜産に関する統計調査によると,本市におけるブロイラー農場の数は61農場です。次に,2点目にお答えします。本市における工業の振興及び雇用機会の確保を図ることを目的とした当該補助金は,来年度の支出を予定しており,補助金額は事業計画ベースで試算しますと約7,300万円と見込んでいます。次に,3点目にお答えします。農場に対する市の指導に関しては,家畜の飼養に係る衛生管理が適切に行われるよう文書で注意喚起を行っているほか,万一,家畜の排せつ物等に起因した苦情があった場合には,姶良・伊佐地域振興局を始めとして,姶良家畜保健衛生所とも連携・協力し,当該苦情等のあった農場の現地確認をした上で,必要に応じた指導・助言を行っています。今後も引き続き,適切な家畜の飼養及び排せつ物等の管理が行われるように,関係機関等との協力の下,適宜,指導・助言を行ってまいります。 ○23番(下深迫孝二君)  今,逐次,答弁を頂きました。ちょっと差し歯を抜いているものですから,空気が漏れてなかなか言葉が聴き取りづらいかもしれませんが,よろしくお願いいたします。まず,ブロイラー農場のほうから質問させていただきます。先般,部長,課長,そして環境衛生の楠元課長ですかね。一緒に現地を案内して見ていただきました。農場からの流末の垂れ流しで田んぼが一枚土砂に埋まっているところも見ていただきました。そしてまた農場内の排水対策,そのほか全部,農場を見ていただいていたわけですが,まず,部長のほうから感想をお聴かせください。 ○農林水産部長(田島博文君)  先日の現地調査に基づいてということで,二つに分けて感想を述べさせていただきたいと思います。最初に,議員のほうから地元の水源,用水路等の案内を頂いたところでした。貴重な水源,少ない水源をもとに中山間地域,大変失礼な言い方かもしれませんけども条件不条理な地域で鳥獣等の被害等もあるのではないかと思われる地区で,農地保全のためにきれいに耕作保全をしていただいているというところを確認して非常に有り難いことだなと,こういうことの一つ一つの積み重ねが,本市の農地の保全につながっているんだなということをまず感じたところでございます。併せまして,先ほど議員のほうからもありましたとおり,施設のほうも御案内を頂きました。今回の一般質問で担当課長のほうが議員に対して取材をさせていただく中で,地元住民の方々からの思い,懸念事項といいますか,そういうこともあるんだということでお聴きをしておりましたので,事前に環境を含めた関係課,それから施設管理者にも来ていただいて,地元の方々の懸念事項といいますか,そういうものもお伝えしながら対処をお願いしたところでございました。施設管理者のほうからは善処したいというようなことで前向きな回答も頂いていたところでございます。その後,議員のほうから再度一つ一つ施設を御案内いただき,そしてまたそれに対する懸念事項等もお伝えいただきました。私どもも改めて現地を見ながらそういう状況を把握いたしましたので,その後につきましては,担当課長のほうで施設管理者と連携を図りながら,そういう懸念事項に対する解消に向けて,逐次,今,協議を行っているという段階でございます。 ○23番(下深迫孝二君)  次に,八幡課長,あなたも同行されています。感想をどうぞ。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  私のほうも9農場見させていただきましたけれども,やはり農場内は舗装がしてあります。雨等が降れば場内の雨水が一遍に流れていくということ。それから家畜伝染病予防法に基づく石灰の散布がしてあります。そういうものも流れているというような現状は見させていただいて,致し方ない面もあるんですけれども,伝染病の関係もですね。そういうところも今後また,事業者のほうとしっかりと協議をしながら対策ができるものは講じていきたいというふうに感じたところでございます。 ○23番(下深迫孝二君)  楠元課長,環境面からどうぞ,感想を。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  農政の担当の課長も答えられたとおり,私も現地のほうを御案内していただいて,見てまいりました。確かに地元の方々がお困りになっているという状況を確認しております。それと先ほど言ったように,農場内の石灰等がそのまま側溝に流れているという状況も確認させていただきました。このような件につきましては,環境と致しましても,どのようにするかということなんですけれども,担当課若しくは最悪,最悪という言い方は変ですが,下流の放流水に関しては県のほうも関係してまいりますので,事項ごとに確認しながら,連携しながら対応していきたいと考えているところでございます。 ○23番(下深迫孝二君)  今,それぞれの感想を述べていただきましたけれど,一つ,八幡課長にお伺いします。今まで養鶏場を回られて指導されたことはあるのかないのか,鹿児島の特産品黒牛,黒豚そして鶏,これはもう鹿児島県の名産品だと私は思っているんですが,そういう指導をされているのかどうかお答えください。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  部長のほうから答弁がありましたとおり,そういう苦情等が寄せられた場合には県の方,関係の部署等と一緒に行って,指導はしているということですけれども,何もない中での巡回指導ということは行っておりません。 ○23番(下深迫孝二君)  何かないじゃなくて,何かいっぱいあるからこうして質問をしているわけです。合併して15年経過してきています。そういう中で私は何も民間のこの会社を叩こうとか,そのいろいろ追い詰めようとかと思って質問しているわけではないんです。これはやはりあなた方は,畜産農家は苦情がこなくても回って指導されていると私は理解をしているんですけれども,鶏はその苦情がこない限りはされないという理解でよろしいんですか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  済みません,ちょっと家畜排せつ物法の関係を読ませていただきます。家畜排せつ物の管理適正化及び利用の促進に関する法律というものがございます。その中の6条に報告の徴収及び立入検査という項目がありまして,都道府県知事は家畜排せつ物畜産業を営む者の事業所に立ち入り,家畜排せつ物の処理若しくは保管の用に供する施設の構造設備,帳簿,書類,その他の物件を検査させることができるとありますので,立ち入りができるのは県の職員というようなことになります。答弁でもありましたとおり,苦情が寄せられた場合には県の職員の方とともに指導,助言に行っているというようなことでございます。今,言われましたけれども,肉用牛農家につきましては,しょっちゅう行っているじゃないかというような御質問でしたけれども,これに関しましては子牛の注射,それから管理指導,これで行っておりまして,指導に行っているということではなくて,子牛セリ市に出すためには,この作業をしないとセリ市ができないということですので,しょっちゅう行っているように見えますけれども,そういう観点で巡回をしているということでございます。 ○23番(下深迫孝二君)  私もこうして,こういう民間のことを一般質問でやる以上は腹くくって質問しているんです。あなた方もうわべの答弁ではなくてきちっとした答弁をしていただきたい。市長,今,担当部署からそういう答弁です。今言いましたように,何も敬遠してこういうことをしているわけではないわけです。やはり公害を出さないというのがいろんな農場の大前提だと私は思うんですが,市長はどのようにお考えですか。 ○市長(中重真一君)  ブロイラー農場を始めとして,議員から御指摘があった畜産,その他牛等の畜産農家,また普通の工場であったり,小規模な工場,大規模な工場等いろいろございます。霧島市内にはたくさんの事業所がございますので,なかなか全てを定期的に回るということは難しいのかもしれませんが,ただ,住民の方であったり,近隣の方から何かおかしいのではないかとか,相談があった場合には速やかに,市の職員がそこに関係機関の職員と行って,事情,状況を聴き取って指導することが必要であるというふうに考えております。 ○23番(下深迫孝二君)  議員席のほうから聴いておられても,何の質問かなというふうに意味もちょっと分からないところもあると思いますので,少し説明をさせていただきますと,今申し上げましたように,昭和40年代,私どもの家から大体1㎞以内ぐらいですか。近い所は直線で行けば300m,400mの所に農場があります。そこで約18万羽ぐらいですか,1回転が。それを年4回ぐらいされているということです。そういう状況の中で,例えば昔は農場の中にため池というんですか,掘ってあって,そこに流して,そしてそのこぼれた水を川に流しておられたという経緯があるんです。それが今はもう全部埋まってしまって,そして側溝でつないで直接,川に流れていくように,今,改良されております。何でかといいますと側溝が新しく入ったところはセメントがきれいにしているから分かるんです。ああいうところはすぐのりが生えて,前にしたのならですけれども,そういう状況です。そして我々はその下流から田んぼに水を引いています。というのが我々の中山間地域,2mぐらいの川の側溝になっていますけれど,シラス対策事業でやったところですから。10㎝ぐらいしか水は流れていないです,普通は。山からの湧き水を少しずつ取ってきていますから。今,私どもが水を引いている約1.5㎞ぐらいが一番上流になっているから,水の量も少ないんです。天気が続くと本当に水は足りないなというような地域です。そこに流されたらシラス対策事業でやった井堰がきちっと付いていますから,全体を吸い込んで流れているわけです。田んぼに石灰等も流れ込んできています。そして鶏ふんが流れ込んだ所は田んぼも稲がぐっと伸びて成長がいいんです。実もあれぐらい入ってくれればいいんですけれども,体だけは伸びてしまって,台風が来れば稲がもうこけたり倒れたりする。こけたり,倒れたりは一緒ですけれども,窒素分が高いと実が入らないということはあります。それが,極端に言いますと3万鶏舎と呼ばれる農場は9個,8個ですか。そして6万鶏舎が1個ということですから,そういう地域がほかにありますか,部長。一つの集落の所にこれだけ鶏舎が固まっているという所があったら御紹介ください。 ○農林水産部長(田島博文君)  今,担当課長のほうとも話をしてみたのですが,現状において,今言われるような地域は市内にはないということでございます。 ○23番(下深迫孝二君)  私どもの地域は,昔は養蚕をされている方が多くて,畑は桑畑が結構多かったんです。そしてその桑ではやはり食べていけないと,養蚕では食べていけないということでだろうと思うんですが,この昭和40年代頃に,我々ちょうど学校を卒業して,東京に私も行っておりましたので,東京に17年いた間に昭和58年に帰ってきたときには,そういう農場がいっぱいできていたということです。先般,そこのA社の所長さんとお話をさせていただきました。非常に誠意のある所長さんだなというふうに,私,感じたわけですが,そこの農場の管理をするところは財部町にあるということで,そこの方が見えているときに何度かお願いをしましたけれども,横着なとは言いませんけれども,ちょっと手を入れればそれで済むような感じでされていたので,今回,あえてこうやって質問取り上げたんです。国分の所長さんのほうに直接電話を致しました。私も仕事でもお世話になっている会社で,前はそこの所長さんともよく話をする機会もありましたので,電話をしたんです。そうしたら非常に恐縮されて,早い段階ですぐ手を打っていただいたということなんですけれども,農場を担当するところは曽於市にある。こっちは工場のほうで加工されるところだ。恐らく所長も農場を回られたのは初めてではないのかなというふうに私,感想として受けたのですけれども,やはり市長,こういう農場さんが来ていただいているということは,毎月回れと私は言っているのではないです。1年に1回ぐらいは回って,そういう農場の状況はどうなのかとかいうこともしていただかないと,これだけの大きな農場が近くにあれば,少なくとも迷惑を地元住民は被っているわけです。実際,それを年4回転ぐらいされるということは,120万羽ぐらいの鶏をそこから太らせて出荷されているわけです。そうすればトラックもそこに入ってきます。ひどい時は次から次へ詰め込むために道路に車も止めっ放しといったようなこともありました。そして,私どもの地域の水道設備も旧国分市で井戸を掘っていただいて,ボーリングしていただいて,昭和59年3月に完成しております。そして平成26年6月の定例会後に同僚議員らと一杯やるぞというので飲んで帰って,夜中に喉が渇いて水を飲もうと思ったら水が出ないんです。明くる朝早速,水源地の元に行ってみましたら,モーターの回っている音は聴こえているんです。空回りをしているんです,水がなくて。これだけの農場があって水をくみ上げれば,下のほうでうち辺りもくみ上げていたわけですけれど,水も枯れてしまったんです。それが原因かどうかというのは100%は言えませんけれど,私,個人的には80%それが原因だと。なぜかというと,水が出なくなってボーリングをし直したと。私どもは85m谷に掘ってあったのが,その上は100mぐらい掘ってあったやつを125mまで掘り下げたと,そこの課長さんの話を聴きましたので,ほぼ間違いないんだろうなと。それからうちは1か月間,市の水道局から水を1週間に2回ずつ運んでいただいて,タンクに入れて,そしてまたその後もいまだにまだ水道は完結しておりません。今年からやっと市が予算を付けまして,今,朴木地区のほうからの水道管をつなぐ状況となっております。管を側溝の横に約2.5㎞走らせてやっています。そういう状況が続いているんです。迷惑を決して被っていなければ,こういう質問はしないです。幾つものそういう迷惑を受けているから,こうして質問もさせていただいたんだけれども,地元の先輩,後輩たちは農場で手間請けとして働いていらっしゃるので,余りきついことも言えないなということで,今までは言っておりません。ただ,その手間請けをされている方たちの名誉のために申し上げておきますけれども,その人たちは本当に手間請けなんです。その人たちが農場をどう変えようかということでできることではないわけです。この農場で手間請けをしてくださいと。それで太らせて出してきた場合は,余計取り前もあるんでしょうけれども,そういう人たちに農場を変えなさいと言ったってできるはずがないです。そうではないですか,田島部長。そういう中でやはり私が言いたいのは,これだけの農場が霧島市もあるんであれば,環境の面でも苦情が出ないと回らないなんていうのは,私に言わせれば行政の怠慢です。今,言っているのは水道の問題,いろいろな問題で我々,いまだに水道もきちっと土の中に埋めてもらって,水が来ているわけではないんです。夏は熱くなる,外を走っているわけですから。もう6年になりますか,外を走らせて。そして冬は寒さで凍って雪が降ったときなんかも管が凍って水が今度は来ないんです。そういう状況を続けてきています。なるだけならこういう,泣き言は言いたくないと思うんだけれども,そのときに当時の平野副市長,そして川村総務部長,現地もきちっと確認していただいて,自分の部署ではないけれども,そういう所まで行っていただいて,そしてやっていただいた。当時の林務水産の課長をしておられた石原田課長,本当によくその部下の方たちもよく頑張って,寒いときも管の中の凍った氷をピックで割りながら水を通していただいたんです。辞められた今でもそういう御恩は忘れません。そういう状況だから,こうして質問したんだけれども,市長,これは苦情が来なければ回らないというのではなくて,2か月に1回鶏は出るんです。農場の中,立ち入りはできるんです。あなたたちは立ち入りできないとかなんだというのは理屈でしかないんだから。2か月したら鶏が出るわけだから。その間にちょっと農場の中を見せていただけませんかと言えば,それでも駄目とおっしゃるのだけれども,そういうことをおっしゃるわけがないんです。今,この質問をしてから改善をしていただける所長さんだというふうに,私は思いました。口ぶりからして,申し訳なかったというようなお気持ちを持っておられました。だけれども,その所長さんも時が来れば定年をされるわけです。ああいう商社というのは本社からぼんと人事を送り込んできたりいろいろするわけですから,そうしたときに市長,市と会社と例えばこういうルールだけきちっと守ってくださいよといったようなことを取り交わしをするということはできないかお伺いします。 ○市長(中重真一君)  議員が農場の所長さんともお話をされて,今,対策を見付けて,今,その対策をされているところだというふうに伺っております。今後,そういった排水について問題が起こらないように,この農場,また農場を経営する会社と今後,これまでのようなことが起こらないように,どういったことができるかということをしっかりと協議して検討していきたいと思います。 ○23番(下深迫孝二君)  今回,先ほど報告を頂きましたけれども,増設に当たって市の補助金を出される。それは僕はいいことだと思います。雇用もたくさん始まるんだろうし,ですけれども今,農場もどこでも造れる時代ではないんです。そうすると,今ある農場を増設しようかとか,私の上は,私がちょうど昭和58年に帰ってきた頃,土地も一農場造れるぐらいの土地も買われて,そこがやぶになっていました。そこがイノシシの巣になって猟友会の方がそこで7頭捕獲したということを申し上げたら,そこもきれいにやぶ払いもしていただいて,幾らかきれいに見通しがよくなったなということはあるんです。市長も毎回市長選で通ってこられるという保証はないわけです。そしてまた,会社の所長さんも今言ったように定年になれば,国分の方か,それはどこの方か僕は知りませんけれども,権限もなくなるわけです。だから,今のうちにこうして動いていただいて,各農場にため池も造られるだろうし,あるいはまた衛生面にも気を付けていただけるだろうし,そうしたときに何も難しい取り決めをしなさいと申し上げているのではないです。補助金を出すときは,市長,調印されますよね。議会も立会いもしているわけです。私も何回か立会いもさせていただきましたけれども。であれば,何も難しい取り決めをしなさいと――。例えば市長がいなくなった後も,市長が例えば国政に出られるかも分かりません。そうすれば市長も変わるかも分かりません。また向こうの会社も定年された後,またほかに人が来れるかも分からない。そうしたときに後々残るのは文書できちんと残していくことが大事なんです。田島部長どうですか。 ○農林水産部長(田島博文君)  文書につきましては,私どもで何ができるのかというのは,もうちょっと勉強しなければ,今ここでお答えしづらいところもあろうかと思います。ただ,議員が御心配されている地域住民の方々の思いというものについては,私どもも大切にしなければいけないと思っておりますので,そのことについてはもうしばらく調査研究といいますか,調べる必要があるのかなと考えております。 ○23番(下深迫孝二君)  私が質問したときには調査研究という言葉は使わないでください。これはやらないということなんです。今まで質問,さんざんしてきて,調査研究しますというのはやられた試しがないんです。前向きに検討しますというのなら,こちらもそういうふうに受け止めて,その後,次に移ろうと思うけれども,調査研究なんていうのはそう言っている間に,あなたもこの間一緒に回る中でおっしゃってました,「あなた定年まであと何年ですか」と聴いたら「来年の3月までです」と。調査研究している間にもうあなたはいなくなるということなんです。だからそれはやはりもう少し責任ある答弁をしていただかないと。私も腹をくくって質問していると言ったでしょう。今回,そして,工場もさっきも言いましたけれども,増設するということは農場も拡張される可能性もあるんです。ですから我々の地域では,もうこれ以上は拡張されると,もしそういう話を聴いたらそこはきちっと先頭に立って反対もさせていただきます。これだけたくさんの鶏を飼われる所にこれ以上造ってもらったのでは――。例えば補助金のところで先ほど申し上げて答弁も頂いておりますけれども。若い人たちに200万円,500万円あげるからと言っても,こういう環境の所には帰ってきませんよ。そう思いませんか。ですから,私が言うのは難しい取り決めをしなさいというのではなくて,こういうことは地域に迷惑を掛けないようにしてくださいよとか,いろんなそういった意味できちっと文書を交わすということは当たり前のことではないですか。補助金を払うときだけ調印するんですか。山口副市長,あなたも長い役所生活です。国分市時代からの農場ですから,ちょっと御意見があればお聴かせください。 ○副市長(山口 剛君)  まず申し上げたいのは,調査研究というのは必ずしも後ろ向きではないということを申し上げたいと思います。私どもも答弁調整するときに,ここをどう結ぶかというところで,仮に調査研究という場合は,やるとしても課題が残っているよねと。この課題をどうしたらいいかと,大体,今回の場合は,今ずっとお聴きしていく中では法律上の権限があるかという部分が課題だと思います。その権限がある部分,ない部分をして,どこでどう折り合いを付けるかというのが調査研究だと思っておりますので,そういった中で霧島市ができること。そして,先ほど農場の方を信頼されているというお話を聴きましたので,それはちょっと安心したんですけれども,であったら地元の方と農場の方との信頼関係を更に構築するという意味での霧島市の役目があるかもしれないと。そういったことでも調査研究というふうに言ったのではないかというふうに思っております。 ○23番(下深迫孝二君)  先ほど平野副市長のことを私申し上げました。やはり,行政というのはスピード感を持って,そして市長がおっしゃる声なき声をなんてそんな生易しいことではなくて,実際に声なき声だから,こうして本会議場で私申し上げているんです。ですから,そういうものは何もお金が掛かるわけでもない。ただ,こういうルールだけはきちっと守ってくださいねと。我々は,農場を撤去してくださいというふうに申し上げているのではないのです。もう造っておられるものは仕方がないわけだから,お互いに譲り合えるところで仕事をしていただいて,途中で会っても挨拶ぐらいできるような感じでないと,ここはうちの農場だから,あなたたちにとやかく言われる筋合いはないというようなことでは正直言って困るわけです。そうでなければ,もっとほかに質問したほうが,市のことでいっぱいあるんです。だけれども,これはここできちっとしておいて,これできちんとされなかったときは12月議会で同じ質問を出しますということを申し上げておきたいと思って今,こうして質問しているんです。だけど,あの所長さんだったら,私は誠意を感じましたので,やっていただけるのだろうと。ただ,この会社の農場が幾つあるか,課長,あなたにお尋ねします。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  市内に25農場ございます。 ○23番(下深迫孝二君)  25あるということは,どこの農場も,あなたたち,まだ確認はされていないでしょう,その農場は。質問出しているんだから,やはりそれぐらいはね。だから,名前は私出しませんよ。会社の名誉もありますから,それぐらいは調べて,本会議場に来てください。同じような恐らく構造的なやり方をされていると思います。昔はため池に水を落として,処置をされたのが,コンクリートできれいに塗り切って側溝を直につけて,市道の側溝に落としてあるわけです。それが即,川に落ちていくわけです。そう思いませんか。ですから,もう少しあなた方も一般質問に出しているんだから,真剣に調査もしてください。期限までにはきちっと出しているわけだから,どうですか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  今回,この件につきましては,逐次,県のほうに報告を挙げております。県のほうと調整を致しまして,来週の18日,事業所の責任者の方も来ていただきながら現地調査をするということで決めておりますので,また,その後の改善とかいうことにつきましては御報告をさせていただきたいというふうに思います。 ○23番(下深迫孝二君)  次のほうの時間がなくなってきましたけれども,ぜひ市長,この件については何も難しい文書を取り交わしてくれということを申し上げているのではないんです。地元と農場の会社が,お互いに笑顔で仕事ができるような環境を作っていただかないと,市には税金が入るからいいでしょう。我々は何も恩恵も受けていないわけですから。周りに何人かは,親の代から農場をされた方は,水を引っ張らせてもらったりされている方はいらっしゃいます。だけれども,うちの集落にはそういう方一人もいません。ですから市長,今,私が申し上げたのは何も難しい覚書を取り付けなさいということを申し上げているのではないんです。お互いにこういうことはきちっとルールを守りましょうということでしていただければいいんです。どうです,市長にこの問題では最後ですが。 ○市長(中重真一君)  先ほどお答えしましたように,今後,今,議員が話をしてくださって,農場のほうでは改善策を立てて,改善に向けて今,施工等をしている最中だというふうに伺っておりますので,今後またこのようなことが起きないようにしっかりと農場とも話をして,どういった形が取れるかしっかり対応したいと思っております。このことにつきまして,市のほうからこういうふうにやりなさいというふうに言わないとやれないのか,もともと,会社のコンプライアンス等の問題等もございます。先ほどから農林水産部のほうで戸惑った,少し調査研究というような答弁が出ましたが,副市長からもありましたように指導監督署が県であるといった部分の中で,農林水産部としてなかなか動きが取れないといったようなところもあろうかと思いますが,やはり議員が御指摘のとおり,霧島市が補助金を出して,今後拡張される,拡張というか,新たに増築をされるところもございますので,またそういった中で地元としっかりと連携を取りながら適切に農場が運営できるようにしていくことが大事だと思っておりますので,事業所等ともしっかり,農場等とも話をしながら進めていきたいと考えております。 ○23番(下深迫孝二君)  この問題については,もうあと4分しかありません。12月議会まで,あと3か月あります。改善されないときには,またここでしっかりと議論をさせていただくということを申し上げて次のほうに移りたいと思いますが,まず,公民館あるいは自治会の建屋ですね。これに対する補助金もあるようです。6割というふうに確かお聴きしております。そういう中で,今,中山間地域どんどん疲弊をしてきています。まちなかだけに人口が集中してきております。そういう中で例えば今後,補助金制度そういうものをもう少し見直しができないのか。そこはどうですか。 ○清掃センター整備対策監兼市民活動推進課長(池田宏幸君)  先ほど部長の答弁の中で少し触れさせていただきましたが,それぞれの補助金について,私どもとしては,地域の要望等をお伺いしながら適切に対応ができているというふうに思っております。今後また,地域の皆様方から自治公民館連絡協議会等を通じて見直しを検討してほしいというような要望,それからこういうものも補助をしてほしいとか,補助の内容の追加とかというようなものがありましたら,私どもも一緒になって考えて取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○23番(下深迫孝二君)  水道の補助金等に,簡易水道の補助金等については,令和2年度から市長にもお願いしましたところ見直しをしていただいて,少人数のところは,新しいこの自治会の公民館のこういう皆さんも御存じだと思いますけれども,ちゃんと書き込んでありました。本当に中山間地域,枯れて,枯れて,本当に枯草みたいになってきています。本当に年寄りしか残っていないという中で,これは行政にも責任があると思います。合併して霧島市民の全体の幸せを願うのが,私は市長の仕事でもあるんだというふうに思っています。補助金を出して,その中山間地に帰る人,家を建てる人がいれば補助も出しますよというのはあるんだけれども,今,申し上げたように,我々のような地域の所に若者に帰ってきなさいと言っても帰ってきません。私の息子なんかも名波のほうにお陰様で家を造って出ていってくれています。実際に言うとそういうことなんです。ですから若者たちが喜んで帰れるような環境整備というのは絶対必要だと思います。ですから,ちょっとごちゃごちゃ言って13時59分,1時間まではもう少し時間ありますね。私も1時間をきちんと守っていってやりたいというふうに思っていますので。それと藤崎課長,さっきから俺に回ってこないということで何か待っていただいているようなんですけれども,移住定住のほうで投資をされている。中山間地域に住む人に補助金を出しておられる。それで効果はどうですか。どのように効果は出ていますか,再度ちょっとお尋ねします。 ○地域政策課長(藤崎勝清君)  ただいま,議員のほうから中山間地域への手厚い対策をする必要があるのではないかということで,これにつきましては,これまで議員の方々からも御提言いただきまして,市内から市街地への転居,併せて公営住宅,空きの公営住宅が中山間地域には増えております。そういった意味でも,公営住宅へ高い都市部のアパート,マンションから移っていただく,できれば子育て世帯の方が一緒に移っていただいて,学校のほうにも児童が増えていけばよろしいかなと思っております。それから今回,このコロナ対策でいろいろ出ておりますけれども,ブロードバンド環境が整備されれば,中山間地域においても単身あるいは家族で移住される方々もいらっしゃるかと思いますので,そういったところにも力を入れてまいりたいと考えております。 ○23番(下深迫孝二君)  時間も1分ということになりました。今回,農場関係のほうに,特に注視して質問させていただきました。これで3か月後にきちっと改善されていないときには,同じ質問をさせていただきますので,農政畜産課の皆さん,鶏はうちの関係じゃないよというようなことではなくて,県の関係だとかそういうことを言わずに,霧島市民の職員のあなたたちが動かないで,誰が県が動いてくれるんですか。ぜひ頑張って努力をしていただきたいということを要望して,そして山口副市長がおっしゃいましたけど,調査研究というのは必要だとおっしゃいましたけど,私は今まで23年議員生活やっていて調査研究でやってもらったことはほとんど記憶にない。ですから,前向きに検討しますということでやっていただきたいと思います。以上で,私の質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,下深迫孝二議員の一般質問を終わります。これで,通告のありました19名の議員の一般質問の全てが終わりました。以上で,本日の日程は終了します。次の本会議は10月1日の予定であります。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 2時03分」...